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おもしろ飼育日記

日本淡水魚の日記

イタセンパラの産卵

野口 2016.12.04(日)

 

みなさん、こんにちは。

 

前のブログでイタセンパラの大群泳を紹介させていただきました。

 

2016.10.7-5.jpg

 

 

秋も深まり外の水槽の水温も15℃を下回るようになり、

水族館の裏側で実施していたイタセンパラの繁殖も無事終わりました。


一方、展示水槽では、まだまだ婚姻色のでたオスや

産卵管ののびたメスを観察することができます。

ただ、繁殖の時期に毎日観察を続けていても、

産卵の瞬間には立ち会えるものではありませんし、

ましてや水族館に来られた皆さんにお見せするのはなかなか難しいです。

 

そんな中、今回イタセンパラの産卵の瞬間を撮影することに成功しました。

朝、開館前に見回りをしながらイタセンパラの観察をしていたところ、

タイミングよくその瞬間に立ち会うことができました。

多くを語るより、皆さんに見ていただいたほうがはやいと思いますので、

どうぞご覧ください。

 

 

産卵管の伸びたメスが産卵のタイミングをうかがい、その瞬間に備えて

婚姻色の出たオスもその周りを泳いでいたのがわかっていただけたかと思います。

ペアで産卵する場合もあれば、複数の個体が産卵に関与する場合もあります。


そして、産卵も必ずしもうまくいくわけではなく、

今回のように失敗することもあります。

開いている貝の出水管に産卵管をさしこんで産卵するわけですが、

そのタイミングはほんとに微妙なものなのでしょう。

 

野外でも水槽内でも、こんな感じで魚の産卵の瞬間に立ち会うと、

グッと心を持っていかれますね。いや~いいですね、魚。

 



 

圧巻の大群泳

野口 2016.10.08(土)

みなさん、こんちには。

夏も終わり秋になってきました。

当館で秋といえば、そう!

繁殖期をむかえたイタセンパラの展示です。

 

2016.10.7-1.jpg

 


ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、今年もあの展示をやります。

というか、すでに9月14日から開始しております。

早耳の方はすでにご覧になられたかもしれません。

一部では「イタセンパラトルネード」、

「パラネード」などと呼ばれているそうです。


この展示は今年で3年目になり、

隣にある岐阜県水産研究所で繁殖した個体の一部を

展示させていただいております。

1年目は850匹、2年目は450匹、3年目は750匹です。

春に二枚貝から泳ぎでた稚魚は、わずか数か月の間に急激に成長して、

体長8cmほどにまで成長します。

その成長の早さに毎年驚かされます。

 

2016.10.7-2.jpg

 

 

 

2016.10.7-3.jpg

 

稚魚と成魚を見比べてみると、

稚魚の時期でも鰭の大きさや形から

イタセンパラらしさを感じさせてくれます。

見る人が見れば、他のタナゴの稚魚とも区別することができます。


寿命が1年であるため、

どうしても皆さんにお見せできる期間が限られてしまうのが残念です。

また、3年連続で二枚貝から無事に出てきたからといって

来年もイタセンパラの繁殖を約束できるものではありませんので、

とにかくその年のイタセンパラの姿を

しっかりと目に焼き付けていただければと思います。

 

2016.10.7-4.jpg

 

 

 

2016.10.7-5.jpg

 

現在、特別企画展でインパクトアクアリウムが開催されていますが、

こちらも文句なしにインパクトあります。

ぜひ、ご覧ください!


また、水族館の裏側では環境省の生息域外保全事業の一環として

繁殖準備も進めています。 

 

2016.10.7-6.jpg

 


屋外の水槽に、オスとメスに選別された中から、

状態の良さそうなイタセンパラを選んで入れていきます。

オスの婚姻色の出具合、

メスのお腹の大きさや産卵管の伸び具合など。


そして、魚を水槽に移動して環境に慣れたころに、

産卵に必要な二枚貝も入れていきます。

当館では産卵母貝にイシガイを使っています。

 

 

2016.10.7-7.jpgこれで準備OKです!

 


あとは、様子を観察しながら、

来年の春先に稚魚が浮上してくるのを待つのみです。



 

シモフリシマハゼ

堀江(真) 2016.09.21(水)

こんにちは。 

今日は毎度おなじみ3Fの「下流のカニ」水槽からのお知らせです。

ある朝、排水口の掃除をしようと、かぶせてある擬岩をかぱっとあけたところ・・・

「あっ!!!」

2016.9.19-2.jpg

拡大してみると↓ 

「あっ!!!」


2016.9.19-3-2.jpgのサムネール画像

 

2016.9.19-3-3.jpg

卵がありました。シモフリシマハゼです!(赤丸の部分)

卵を守っているオスもいます。(白い部分が胸ビレのつけ根です)

いやぁ、展示槽で産卵してくれるのはうれしいですね。

でも、そう。ここ排水口のすぐ横。

ということは、ふ化した仔魚は流されて、あっという間に濾過槽へ…。

稚魚を回収するのは難しいので、残念ですがこの卵の運は天に任せます。


バックヤードではシモフリシマハゼの別のペアが

順調に繁殖してくれていますから、その稚魚を大切に育てています。


まずは、見にくいですが、産卵中の動画があるのでご覧ください。↓

メスが卵を産みつけて、直後にオスが精子をかけているのかな?

これを何度も繰りかえし、産卵には数時間かかっていました。

メスが卵を産みつけているあいだ、オスは周りを警戒していました。


成長の様子を写真でご紹介しますと…


① 産卵後はオスが卵を守ります。

2016.9.19-4.jpg

② 4日ぐらいでふ化します。目ができているのが見えます。 

2016.9.19-5.jpg

③ いっせいにふ化がはじまります。稚魚は約3mmです。

めっちゃたくさんいます。

2016.9.19-6.jpg

④ 約1か月後。8mmぐらいになりました。遊泳生活中。

2016.9.19-7.jpg

⑤ 約2か月後。1.5cmぐらいになり、底生生活開始。

体に模様もつきはじめました。

2016.9.19-8.jpg

⑥ そして3か月後の今↓ 縦しま模様もくっきりでて、なんともかわいらしい!

2016.9.19-9.jpg

ちりめんじゃこみたいだった稚魚が、立派なシモフリシマハゼになって感激です。

ところで、バックヤードで繁殖させていたのは、1ペアだけですが、

なんと、この夏6回も産卵してくれたんです。

6月17日
6月23日
6月28日
7月  7日
7月18日
7月25日

産卵の前日になると、トンネル内の見回りや整備のためか、

オスが内側にはりついて、そわそわします。

そわそわするオスを見ては「え?また産むの?」って驚かされました。


6回の産卵を終えて、オスもメスも死んでしまいましたが、

たくさん産んでくれてありがとう。本当に感謝です。

育った幼魚の何匹かを来週あたりに展示槽デビューさせようと思っています。

アイドル級のかわいらしさです。

「圧巻!イタセンパラの大群泳」

のついでに、ちょっとのぞいてみてください!

 




 

すけすけの子どもたち

堀江真 2016.07.10(日)

こんにちは。梅雨ですね。

カエル好きなせいか、雨の日は好きです。


5月に「ハゼの恋物語」を紹介しましたが、その後の様子をお伝えします。


あの時の恋の結晶ともいえる卵から、

たくさんの稚魚がフ化しました。

それから1カ月ちょっとたった今がこれです。↓

2016.7.5-1.jpg

だいたい全長は6mmぐらい。

拡大してびっくりしましたが、変な顔してます。

お腹にはエサのシオミズツボワムシが入っているのが透けて見えます。

その上の丸く見えるのがウキブクロ。


口は受け口で…いや~かわいくない。

親になるとこんなかんじで↓

2016.7.5-2.jpg

 

向かって左が婚姻色のでたメスで、右がオス。

くちびるがぶ厚く、愛嬌があっていい顔つきなんですけどね。

地味なのは否めませんが。


アシシロハゼだけじゃなく、その他いろんなハゼたちも産卵シーズンを迎え、

バックヤードはハゼたちの稚魚がいっぱいいます。


たとえば、ゴクラクハゼ

2016.7.5-3.jpg

その稚魚は↓ (6月13日産まれ)

2016.7.5-4.jpg

次はチチブ

2016.7.5-5.jpg

その稚魚は↓ (6月6日産まれ)

2016.7.5-6.jpg

稚魚たちは、どれも同じに見えていましたが、こうやって拡大してみてみると、

ちょっとずつ違いますね。

成長するスピードも違うような感じがします。

今は中層で静かに泳いでいます。


早くハゼの形にならないかなぁ。

早く着底しないかなぁ。

もっと大きいエサを食べるようにならないかなぁ。


今はまだ、ちょっとしたミスや手抜きが命取りになる時期なので、

全く気が抜けません。


稚魚の管理が安定してきたら、

どこかの機会にお客様に紹介できたらいいな。と思っています。

いつになることやらわかりませんが。


それでは。

ハゼらしくなってきたら、またこちらのブログで紹介させていただきます。

 

 

ハゼの恋物語

堀江(真) 2016.05.17(火)

こんにちは。

さっそくですが、ちょっと気持ち悪めのこちらの写真↓

 

2016.5.16-1.jpg

産卵から3日目、明日あたりにふ化するであると思われるアシシロハゼの卵です。

トンネル型の塩ビ板にくっついています。


5~9月がアシシロハゼの繁殖期です。

アシシロハゼは超有名な「マハゼ」と近縁な種で、

見た目や生息している場所も似ています。

なのに無名なアシシロハゼ。その求愛行動を今日は動画付きでご紹介します。


繁殖期を迎えると、オスは石や貝の下面で砂を掘るなどして巣を作ります。

そこへ、婚姻色がでて、顔と腹ビレを黒くしたメスがやってきます。↓

(右のトンネルの中にはオスがいます)

 

2016.5.16-2.jpg

「見て!わたしの顔。ほら、黒いでしょ!」

といった感じで、顔周辺をオスに猛アピール。

メスが勝手にトンネル内に入ることはしません。


そして2匹は、広いスペースに移動して、くるくると求愛のワルツを踊り出すのです。

始まりは、メスがオスの背中にアゴをのせることみたいです。↓

2016.5.16-3.jpgくるくると反時計回りにまわっていました

 


2016.5.16-4.jpg

 


動画でもどうぞ↓

注:)かなりカレイが邪魔です。


そして、仲良く2匹は巣の中へ↓(たぶん)

ワルツ後、どのようにしてこの状態になったのか、その現場は見れませんでした。

わたしがいると邪魔かなぁと思って立ち去り、数分後に見に来たらこの状態でした。

 

2016.5.16-5.jpg


 

そして翌日―――

産卵してなかった・・・。

そこで、落ち着くように2匹だけにして別の水槽にうつしたところ↓

 

2016.5.16-6.jpg


 

産卵してました。

オスが卵を守っています。

トンネルの裏側にびっしりと卵がついているのがかろうじて見えますね。


ふ化した稚魚は本当に小さくてか細くて弱弱しい。

目をこらさないと見えないぐらい。


実は1回目の産卵では、ふ化して数日で稚魚を全滅させてしまいました。

くやしい。

まもなく2回目の卵がふ化するので、

同じ失敗は繰り返すまいと意気込んでおります。


アシシロハゼは長良川の「下流のカニ」水槽で展示しています。

このブログを読んでくださった方が、

「あぁ、この地味なハゼが、ワルツを踊るのね」って、

思い出してくれるとうれしいです。


 

 

 

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