世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
おもしろ飼育コラム一覧

子を守るレッドジュエルフィッシュ

2023.10.18 (水)

古田

2階「コンゴ川 河口の魚」水槽で展示しているレッドジュエルフィッシュ。

 

 

 

 

バックヤードで飼育している個体が産卵しました。

産卵から3日ほど経ち、ふ化したばかりの稚魚です。

レッドジュエルフィッシュはオスとメスで卵や稚魚を守ります。

 

 

今はふ化して3週間ほど経ちましたが、まだ1㎝に満たないくらいの大きさです。

 

 

育ててみて気づいたのですが、レッドジュエルフィッシュは

稚魚の時期には体に黒色のラインが入るようです。

頭はずんぐりしています。

 

お腹のあたりがオレンジ色になっているのはエサの

ブラインシュリンプをたくさん食べているからです。

 

この先、どのくらいの大きさで黒いラインが消えるのか、

体に赤みが出てくるのかなど、成長が楽しみです。

 

 

 

様子をみていると、どうもオスとメスが交互に、

時々交代しながら世話をしているようにみえます。

どちらかが世話、もう片方が敵を追い払うというような役目なのかもしれません。

 

 

近縁種のHemichromis fasciatusでは、4~8週間稚魚を守る、

と書いてありましたので、もう少しの間はこの様子が見られるかもしれません。

 

 

レッドジュエルフィッシュはなわばり争いなのか、

強い個体が弱い個体を攻撃する気性の荒い性質です。

 

特別気になる魚ではなかったのですが、

稚魚のかわいらしい姿や、オスとメスが交互に世話をする様子をみて、

レッドジュエルフィッシュが好きになりました。

 

今後もレッドジュエルフィッシュの成長の様子は、Xなどでお知らせしていきたいと思います!

 

 

記事URLを表示

カテゴリー  アクア・トトの生き物
キーワード 古田
前のページへ次のページへ
カテゴリ
バックナンバー