日光浴
2019.01.22 (火)
遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
入社して初めての年末年始、家でのんびりする人が多いのかと思っていましたが、館内はお客さんでにぎわい、けっこうびっくりしました。笑
そんな私の年末は、初めての一人当直(泊り)を経験しました。
何かあったら嫌だなあ、何かが何なのかは分かりませんが、とりあえず多くの不安材料とともに、水の音が響き渡る真っ暗な館内を懐中電灯1本で見回るわけです。
当直については何か面白いネタがありましたらまたブログに書こうかと思います。
さてみなさん。前置きが長くなりましたが今回は当直の話ではありません。
当館の水生昆虫水槽がどこにあるか知っていますか?
スルーしている方、おそらく多いのではないかと思います。
その水生昆虫水槽で年明けにこんな姿を見ることができました。
ゲンゴロウの甲羅干しです。
まあなんとも気持ちがよさそう…。何を考えているのか。
つぶらな瞳がよくみえます。
ちょこんとしているところがかわいいでしょう。
実は、ゲンゴロウはたまに水中から出て、体を乾かすことがあるのです。
水中から出ると天敵に見つかりやすくなってしまいますがなぜでしょうか??
これはゲンゴロウの体にカビが生えてくるのを防いだり、体表を殺菌するために日光浴をしていると考えられています。
実際に大学生のころ飼育していたゲンゴロウには水カビが生えていたこともあります。
水カビが生えてしまってもすぐに死んでしまうことはありませんがかわいそうです。
これはまた別の日にみかけたものです。
ぶら下がっている感じですね。
でっぱっているところのほうが掴みやすかったのでしょうかね。
実は私、このゲンゴロウに関してはぶら下がって甲羅干しをしているところしか見たことがなく、最初の写真のようにのぼっているところは初めてみました!
とても珍しい行動というわけでもありませんが毎日していることでもないので、この姿がみられたときは思わず立ち止まってにやけてしまいます。
ムシかあ…なんて思ってムシして通り過ぎず、じっくりみてほしいなあと飼育スタッフの中でも数少ない水生昆虫ファンとしては願っております。