世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
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美濃和紙で彩るアクア・トトの金魚展

2023.08.09 (水)

小野

みなさま、こんにちは。

暑い日が続きますが、熱中症に気を付けてお過ごしください。

先日の企画展『きんトト今昔物語~時代を彩る金魚たち~』のおもしろ飼育コラム、みなさまご覧になりましたでしょうか。

今回は、企画展の装飾についてもっと詳しく紹介していきます!

 

みなさまは金魚といえば、どのようなイメージがありますか?

夏の風鈴や扇子に金魚がよく用いられていることから『和』や『涼やか』といった印象があるかもしれません。

そんな金魚のイメージに合うように企画展のブースを考えよう!ということで、金魚を展示しているほかの水族館へ視察に行ったり、当館のデザイナーと話し合ったりして、少しずつイメージを固めていきました。

その中で、岐阜県ならではの金魚展にしたい!そうだ!美濃和紙だ!ということで

企画展のブースを伝統工芸品である美濃和紙をたくさん使って装飾しました。

 

例えば、企画展スペース入ってすぐのこちらの水槽↓

 

左端にある障子に美濃和紙を貼っています。

こちらは美濃和紙の中でも、本美濃和紙となっています。

そもそも、美濃和紙とは、岐阜県美濃市で作られた和紙のことをいいます。

その中でも本美濃紙保存会員が、決められた原料と製法で漉いたものを本美濃和紙といい、「重要無形文化財」や「世界無形文化遺産(ユネスコ)」に登録されています。

 

日本三大和紙の1つともされる美濃和紙ですが、なんといっても薄くて丈夫なところが特徴です。素人ながらですが、光に当てたときの光沢感や美しい白さが魅力的だと思います!

 

実は、美濃和紙について勉強するために美濃市へも視察に行ってきました。

その時に、岐阜提灯の職人さんを紹介してもらい、岐阜提灯の作り方を見学しました。

その職人さんに作っていただいた岐阜提灯も展示しています。

 

 

大きくてかわいい金魚!実はこの企画展のために作ってもらったオリジナルのものにです。

 

もともと、美濃和紙は障子紙として使用されていましたが、様々な工芸品に用いられるようになってきました。近年では、丈夫であること、自然素材といった特徴を活かして、アクセサリーやインテリア用品など、さまざまな用途で用いられています。

その中の1つとして、美濃和紙製の壁紙があり、金魚の新品種を展示している水槽の周りを彩るように飾りつけしています。

 

 

これらの装飾物は壊れやすいため、触ってもらうことができませんが、みなさまにも美濃和紙を実際に触って魅力を感じてもらいたいと思い、イベントを開催することにしました!

 

その名も、『美濃和紙でミニあんどんづくり』です!

ちぎった美濃和紙を貼り付けて、オリジナルのあんどんをつくります。

8月10日(木)から8月16日(水)の10時から16時に水族館1階にある多目的ホールで開催します。

詳しくはこちらのページをご覧ください。

 

試作品はこちら↓

 

 

夏らしい、金魚や花火をモチーフとした自分だけのあんどんを作ってみませんか?

 

 

 

 

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カテゴリー  企画展・特別展示
キーワード 小野
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