世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
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トカゲの色変化

2023.08.13 (日)

松下

こんにちは、展示飼育部の松下です。

青い空に白い入道雲。夏ですね! みなさまはすでに野外のアクティビティを楽しまれましたか?

 

さて、先日展示水槽にヒガシニホントカゲの幼体を追加展示しました。水槽にもようやく慣れてきたようで、石の下から出ていることも多くなりました。

 

水槽の前を通りがかった際、お客さま同士が「うちの庭に出るやつだ!」とお話が盛り上がっているのを聞き、展示した甲斐があったと嬉しい気持ちになりました。

 

 

こちらのヒガシニホントカゲ。じつは大人と子どもで体の色が異なるという特徴を持っています。

次の写真は今年生まれの幼体です。鮮やかな青色の尾をしているのがお分かりいただけるでしょうか。

ヒガシニホントカゲは天敵に襲われた際、自ら尾を切り離し逃走します。一般的には、残った尾に注意を引くため目立つ色をしているといわれます。

しかしながら、成長するにしたがい、この青色はしだいに薄れてきます。

 

 

次の写真は、おそらく生まれてから1~2年が経過した個体です。鮮やかだった青色は少し鈍く変化しています。また、背面も黒色から褐色に代わっています。

 

 

次の写真が成体です。尾は完全に体と同じ褐色になり、全体的に落ち着いた印象を受けます。性成熟し、繁殖できる年齢に達しています。当館の展示水槽には成体が2個体入っているので、ぜひ観察してみてください。

 

 

なんだか大人は地味だな……と思った方。成体でも鮮やかな色をもつことがあります。それがこちら。

7月に野外で捕まえたオスの個体です。喉元が鮮やかな橙色に染まっています。(この個体は観察後、元の場所に返しています。)

この色は婚姻色と呼ばれ、春から夏にかけての繁殖期にメスにアピールするため色が変わります。

 

 

いかがでしたでしょうか。この季節、野外へ出かけると日向ぼっこをしているトカゲを見かけることも多くなりました。近づくと逃げられてしまうので、遠くからこっそりと美しい体色を観察してみてくださいね。

野外が暑すぎるよ、という方はぜひ当館へ。成体も幼体もそろってお待ちしております!

 

 

 

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カテゴリー  爬虫類
キーワード 松下
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