Mekong River Freshwater Environmental Research Center
博士たちがメコン川の環境調査を行いながら
日本と東南アジアの淡水生物を比較研究している設定で、
北日本や西日本の淡水魚や中国の淡水魚を展示しています。
日本の淡水魚の特徴
南北に長い日本列島にはさまざまな気候環境があり、 山地が多く移動や分散が制限されたことから、地域ごとに異なる魚類相が見られます。 例えば北海道の釧路湿原ではトゲウオ科やサケ科の魚が多く見られ、 岡山県の吉井川にはオヤニラミやアユモドキなどアジア大陸東部に近縁種がいる種も知られています。

Mekong River
チベット高原に始まり、南シナ海へ注ぐメコン川は、
中国、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナムを通ります。
この河川には、1,300種もの魚類が生息するといわれます。
世界最大級の淡水魚、
メコンオオナマズ
世界最大のナマズといわれるメコンオオナマズは、成長すると全長3m・体重350kgに達します。 謎が多いこのナマズは、現在、絶滅の危機に瀕しています。

Congo River
アフリカ大陸の中央部を流れるコンゴ川は、全長4,667km、
流域面積370万kmを誇る大河です。
特異な生態を持った魚や、
宝石のように輝く魚などさまざまな魚類が生息しています。
古代魚の特徴を持つ不思議な魚
ポリプテルスの仲間は、ひし形の硬いウロコに覆われていることや、 筋肉の発達した胸ビレや腹ビレをもつことが特徴です。 他にも、鋭い牙を持った大型の肉食魚であるタイガーフィッシュなども展示しています。

Lake Tanganyika
アフリカ大陸の東にあるタンガニーカ湖は、地殻変動によりできた大地溝帯に
水が溜まって形成された湖です。長さ650km、面積は岐阜県の約3倍。
最も深いところは1,471mもあります。ここには約300種の魚類が生息しています。
多種多様なシクリッドたち
タンガニーカ湖に生息する魚の多くは、シクリッドと呼ばれるカワスズメ科の魚です。 岩にうみつけた卵を親と兄弟で守るネオランプロローグス・ブリチャージ、口内保育するトロフェウス・モーリィなど、 その繁殖生態や特殊な食性、多様な生態には驚かされます。
