新型コロナウイルス感染防止対策について
【ご来館前に必ずお読みください】

世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

ニュース

2020年のニュース

エンリッチメント大賞 2020 技術賞を受賞いたしました!

2020.10.29

NPO法人市民ZOOネットワークが主催する動物園・水族館の取り組みを表彰する「エンリッチメント大賞 2020」の審査が終了し、当館は「地下伏流水を再現した飼育設備によるマホロバサンショウウオの繁殖」 で技術賞を受賞いたしました。

受賞内容

「地下伏流水を再現した飼育設備によるマホロバサンショウウオの繁殖」

流水産卵性の小型サンショウウオの飼育環境整備に挑戦し、その結果として繁殖に成功した点が評価されました。
これらの種は、野生での知見も乏しく、飼育下での繁殖がきわめて困難だとされてきました。そこで、野外での産卵環境を参考に、日長や水温のコントロールのもと、地下伏流水を再現し、暗幕で遮光した繁殖場所を用意するなどのエンリッチメントをおこないました。2009 年に取り組みを始め、2011 年に初繁殖し、以後、毎年継続して繁殖できています。繁殖に適した水温や特徴的な繁殖行動、産卵数、幼生の成長過程といった学術的に貴重なデータも得られており、論文などの成果が上げられている点も評価されました。展示のための個体を飼育下繁殖により維持することができ、野外から採取し続ける必要がなくなったという意義もあります。両生類のエンリッチメントは、行動の変化を定量化しにくいため評価が難しいとされています。この取り組みでは、飼育担当者が日常的に野外環境でのフィールドワークにも取り組んでおり、その知見を活かしつつ、個体に環境の選択肢を与えるさまざまな試行錯誤を重ねてきました。その結果、繁殖を引き出す環境の再現という成果に至りました。高い飼育技術が両生類の福祉に貢献したといえるでしょう。


 

エンリッチメント大賞とは?

動物園・水族館に対する社会的な意識を高め、環境エンリッチメント(飼育動物たちの生活環境を豊かにする様々な工夫・試み)を推進するため、市民 ZOO ネットワークにより創設されました。市民 ZOO ネットワークでは、エンリッチメントに取り組む動物園や飼育担当者を応援すると同時に、来園者である市民がエンリッチメントを正しく理解・評価することにより、市民と動物園をつなぎ、市民の動物園に対する意識を高めることを目指しています。

市民ZOOネットワークとは?

市民ZOOネットワーク」は、動物園、水族館等動物の飼育及び展示を行う機関における環境エンリッチメントの取り組みを市民の側から支援すること、動物園、水族館等への関わり方についての情報を市民に提供すること等を通じて、市民と動物園、水族館等との良好なネットワークを形成するとともに、人間と動物をとりまく環境に対する社会全体の意識を高めることを目的として設立されたNPO法人です。

 

新型コロナウイルス
感染防止対策について

【ご来館前に必ずお読みください】