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企画展「世界のナマズ大紀行」 ラストスパート
2017.11.22 (水)
野口
早いもので、企画展「世界のナマズ大紀行」も 少しずつ終りの時期が近づいてきました。7月から始まったこの企画展も、最初の頃とは展示種が入れ替わっています。 ナマズ類はとにかく種数が多いので、 少しでも多くの種を皆様に見ていただきたく 展示種の入れ替えをしてきました。 最初のほうに企画展をご覧になられた方は、 もう一度ご覧いただければ幸いであります。 長い期間展示していると、当然水槽も少しずつ汚れてきます。 例えば、今回の企画展で一番大きな水槽である ブルーカンディルの水槽は、 ここまで大きな水槽だと掃除をするのも少し時間がかかります。 他の水槽では上から手を伸ばせば掃除できますが、 この水槽ではそうはいかないので、こんな感じで掃除しています。
カンディルというと獰猛な肉食魚のイメージがあり、 中に入ったら襲われたりするのでは?と心配していました。 しかし、掃除しているとコツコツぶつかってはきますが、 襲いにきている感じではないようです。 カンディルにも色々種類がいますので、 もっと獰猛なカンディルだと状況も変わってくるかもしれませんが。 ブルーカンディルは、とにかく忙しなく泳ぎまわるので、 印象に残っている方も多いかと思います。 印象に残ると言えば、 “ハトを丸のみする”といわれているヨーロッパオオナマズ。
こちらの個体は2009年に秋篠宮殿下より下賜された個体で、 満を持してこの企画展で登場しました。
まだまだ成長の途中なので迫力ある大きさはお伝えできませんが、 ナショナルジオグラフィック様のご協力により、 衝撃的な映像とともに展示しておりますので、こちらも見逃せません。
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一方でこの企画展の開催中に、同じくナマズの一種である コリドラスの仲間が繁殖しました。 バックヤードツアーに参加されたことがある方は 繁殖の様子をご存知かもしれませんが、 卵から少しずつ成長していく過程をご覧ください。
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まだ体の模様はぼんやりとした感じで、親の個体と比べても コリドラスらしさは足りないですが、およそ半月で一気に大きくなりました。 約3か月経過した先日、繁殖した個体を展示に出しました。 このあたりのコリドラスの仲間は、 ピラニアの展示している水槽で一緒に展示しています。
よく見ると水槽の底のほうを泳ぐ小さな個体が観察できるので、 ぜひ探してみてください。 常設水槽で展示している個体は、 どうしても成魚だけに偏るところがあります。 その理由としては、小さい個体では展示しても見えにくい、 物陰に隠れてしまう、他の魚に襲われる危険がある、 まだ餌をしっかりと取るための力がない、など色々です。 ただ、色々な魚が色々な大きさで観察できるのが、 自然の川のありのままの姿に思います。 体の大きさによって利用する環境が少しずつ違ったりするので、 成魚や未成魚、さまざまな成長段階の魚をみることができる、 そのような光景を水槽の中でも表現できると 展示にも深みが出るような気がします。 アクア・トト ぎふで繁殖した魚は、 ある程度大きくなった段階で、皆様にご覧いただけるように なんとか工夫をしていきたいと思います。
カテゴリー 企画展・特別展示
キーワード
野口