企画展からお便り3 ~ジッサ、ババサ~
2018.02.06 (火)
真田
そんなに老け顔かな〜?
ジッサ、ババサ(オイカワの別名)
川で魚捕りしたことのある方なら、きっとこの魚も捕まえたことがあると思います。
そぉ、オイカワです。
繁殖期以外は地味な魚ですが、
川底の藻を喰む時には、メタリックのボディーがキラリと光ります。
さて、そのオイカワ。
オスは繁殖期になると、追星と呼ばれる白いつぶつぶが見られます。
この追星が「しみ」を連想させることから、
「ジッサ」や「ババサ」という地方名がついたという説があります。
そんなに老け顔ですか?いえいえ、そんなことありませんよね。
オイカワの別名は、その他にも
「オイダジジ(揖斐郡池田町)」、「ババカイ(多治見市他)」、
「ヘイシロイ(郡上市美並町)」、「シラハエ(高山市)」、
「チョロバエ(郡上市)」、「ニガバエ(関市)」などなど、
岐阜県魚類方言集(※)によると42にものぼります。
それだけオイカワは、地域に馴染みの深い魚、という証ではないでしょうか。
みな様もぜひ、追星のあるオイカワが「ジッサ」や「ババサ」に見えるのか、
観察をしてみて下さいね。
※金古弘之:わたしのまわりの魚たち(岐阜県魚類方言集), 1984.
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