世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
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冬から春へ

2018.03.23 (金)

野口

こんにちは。

3月になり、いよいよ春を感じる日が増えてきました。

約1か月前ですが、まだ寒さ感じる2月に採集へ行ってきました。

写真を見てもまだまだ冬の雰囲気が漂っていますが、水の中は春になりつつありました。

ウキゴリのメスです。お腹が色づいて産卵を控えているようです。

きれいです。

この魚は春に産卵する魚の中でも他より早く産卵するので、春を先取りといった感じでしょうか。

 

川をくだって海の方にも行きました。

毎年この時期にはボラやイシガレイの幼魚が観察されるのですが、今年もしっかり観察できました。

 

遡上を控えたアユカケも。

癒されます。

2月とは言え、この日は天気も良く春のような陽気でした。

さすがにまだカニ類の姿は見かけなかったです。

 

一方で、水族館の水槽ではどうでしょうか?

先ほど紹介したウキゴリですが、水槽でも色づいて産卵を控えていました。

去年は水槽内で産卵してくれましたので、今年も期待してます。

こちらはカニがいる水槽。

河口の干潟と同じように、まだ巣穴のなかで春を待っているようです。

ただ、真冬でも夜間や明け方、夕方、ちょっと暖かい日には観察できます。

この時期は日に日に暖かくなってくるので、毎日観察していると少しずつ観察できる頻度が増えてきます。

カニたちをみれば暖かいのかどうかがわかる、そんな見方もできます。

 

水族館の水槽は室内にあるので、自然の条件とは異なるところもありますが、紹介したように自然と同じような行動が観察できる水槽もあります。

特に当館の3、4階にある水槽では、四季の変化を感じることができる水槽も多くあります。

私たちは春になれば桜をみたり、夏になれば海に行ったり・・・毎年毎年よく飽きないなと思いますが、それは自然のみせる光景が一つとして毎年同じものではないので、そこに魅力を感じるのかもしれないと思います。

日本にはしっかりとした四季があるので、水族館にきて水槽をみていただくことで、その四季を感じて楽しんでいただければと思います。

 

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カテゴリー  日本の淡水魚
キーワード 野口
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