抱きダコ
2006.01.26 (木)
村山
カエルの仲間は産卵が近づくと、オスがメスの背中にガシッとしがみつき、抱接と呼ばれる体勢をとります。簡単に言えば、オスがメスにおんぶされるのです。このときオスはメスのわきの下(人にたとえると)に、前あしをまわしてつかまるのですが、考えてみてください。ぬるっとしたメスの背中に、ぬるっとしたオスのお腹が乗っかって、さらに、ぬるっとした脇の下に、ぬるっとした前あしでつかまる。これでは、ぬるぬるして到底長時間耐えられそうにないですよね。でも、大丈夫。なんと繁殖期のオスの指には秘密が隠されているのです。すべての種が持っているわけではないのですが、親指の付け根に抱きダコと呼ばれるタコができ、これが滑り止めになります。メスにも多少のふくらみがありますが、オスほど顕著ではありません。親指の黒いとこわかるかな?
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