クリオネ、ピンチ
2018.09.08 (土)
前回のブログで、クリオネが展示されるまでのお話をしました。
試行錯誤を繰り返し、はるばる新江ノ島水族館からやってきたクリオネでしたが...。
クリオネがアクア・トト ぎふの水槽に入った翌日、なんと水槽に欠陥が発覚し大ピンチ!
お手製のクレーゼル水槽(円形の水槽)は排水用の穴が大きすぎたようで、クリオネが吸い込まれて外側の水槽に出てしまうというトラブルが発生。
小型のものはすべてクレーゼル水槽を抜けて外側の水槽に逃げ出していました。
クレーゼル水槽の排水口にネットを張るなど処置をしましたが、結局、残ったのは大型の個体のみ。
他の水族館からクリオネをいただけることになったものの、いただいたクリオネはかなり小型で、今の水槽ではうまく飼育できないということがわかりました。
企画展はすでに始まっていましたが、ここで新しい水槽の製作に取り掛かることにしました。
他の水族館にも問い合わせて、今度は写真のようなU字型のものを作製することに。
ネットを細かくするなど改良を加えて、クレーゼル水槽2号の完成です。
水流の循環もOKということで、早速水槽の入れ替えに取り掛かりました。
ですが、ここでさらなるピンチ!!
海水が冷たすぎたのでしょうか?
固定が悪かったのでしょうか?
壁の向こうで「ピシッ」、続けて「ジョロジョロ」と嫌な音が・・・
なんとクレーゼル水槽を入れている、外側の水槽が割れるという悲劇。
普段はスローな私もこの緊急事態にラガーマンのように突っ走り、帰り支度をしていたスタッフも捕まえて総動員で処置にあたりました。
そして、無事にクリオネを死なせることなく翌日も展示することが出来ました。
ホッ...。
まだまだ続く企画展!もうトラブルが起きませんように...。