岐阜市産カスミサンショウウオが産卵
2010.01.03 (日)
田上
12月29日に4Fの展示水槽でカスミサンショウウオが産卵しました。
アクア・トトぎふでのカスミサンショウウオの繁殖は、
毎年のように成功していましたが、
やはり、水槽内で繁殖が見られたときの喜びといったら、
何度経験してもうれしいものです。
しかも、今回は岐阜市産のカスミサンショウウオです。
岐阜県ではカスミサンショウウオが絶滅危惧Ⅰ類に指定されており、
確実な生息地はたった2カ所しかありません。
そのうちの一つ、岐阜市では条例によって保護されており、捕まえたり、
飼育したりすることは禁止されています。
岐阜市のカスミサンショウウオ繁殖地は、湿地や休耕田などではなく、
なんと駐車場を取り囲むコンクリート製のU字溝です。
水がなくなったりすることもしばしばみられ、非常に不安定なところなのです。
そのため、もしもの時に備え、平成19年に岐阜市からの依頼によって
幼生を保護しました。
その幼生こそ、今回繁殖した親個体なのです!
岐阜市では例年3月頃に繁殖が確認されていますので、
幾分早い産卵となりましたが、お腹の中に卵をもったメスが残っていますので、
まだ、産卵を観察するチャンスがありそうです。
展示は下の写真のように、小さな水槽をガラス面に取り付けていますので、
卵のうをしっかり観察できますよ。
オスが邪魔ですね(笑)
カテゴリー 日本の両生類
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