<サンショウウオ日記 vol.10>コガタブチサンショウウオ
2010.07.18 (日)
田上
さあ、岐阜県に生息するサンショウウオ紹介もあと2種です。
次はコガタブチサンショウウオをご紹介。
コガタブチサンショウウオ(通称:コブチ)は、昨年より常設展示しました。
そのあたりは、昨年のブログに書きました。(下記リンクを参照)
http://blog.goo.ne.jp/aquatotto_staff/e/e49d84b4b82c5cb82108f94cf5da2d55
なかなか出合えなかったので、そういった意味でも、非常に思い入れのあるサンショウウオであります。
さて、このコブチが産卵する場所は、伏流水のしみだす岩などの奥の奥の奥~の方ですので、
卵のうは、普通に見れるものではございません。
見つけるためには、根気と勇気と体力と愛が必要です。
ここだけの話、、、
実は当館のサンショウウオ展で見れるんですよ。
カスミサンショウウオと比べると卵の大きさが全然違いますね。
産卵する場所は地中深くですから、餌となる生物がほとんどいないんでしょう。
そのため、卵の栄養だけで変態できるそうです。すなわち、栄養たっぷりなわけですね。大きいはずだわ。
ちなみに、この卵のう、当館で産卵したものです(ちょっと自慢)。
産卵場所の環境をイメージし、ホームセンターにて資材をセレクトし、繁殖水槽をハンドメイドした結果!
4対の産卵が見られました。
しかし、すべて未授精卵という悲しい結果が、上記の標本展示につながっております。
標本ビンの中に入っている保存液には、私の涙もちょっぴり含まれているとか、いないとか・・・。
来年こそ!!!
カテゴリー 企画展・特別展示日本の両生類
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