<サンショウウオ日記 vol.19>イシヅチサンショウウオ
2010.08.19 (木)
田上
お次はイシヅチサンショウウオをご紹介します。
この個体たちは、サンショウウオ展のために収集したのではなく、
実はずっと前から飼育していたんですよ。
いつだったかな、確か平成18年だったかな。
当時はまだ、イシヅチサンショウウオではなく、オオダイガハラサンショウウオという名前でした。
隠蔽種だったわけです。
中央構造線にそって、近畿・四国・九州に分布しているオオダイガハラサンショウウオが、
研究の結果、四国のものはイシヅチサンショウウオに分けられました。
このあたり、先日のサイエンスカフェで、京都大学の西川先生に詳しくお話していただきました。
(西川先生らが調べられたわけですから、これ以上詳しく教えてもらえることなんて他にないですね)
長い間飼いこんでいるだけあって、ケージのフタをあけたらエサだと思って近づいてくるカワイイ奴らです。
そんな点をかって、館内2か所で放映している、「餌の食べ方」の映像は彼らに登場してもらっています。
(実はこれ、iPad!今は特別展で常設していますので使えませんが、終わったらこれで遊びまく
る・・・、もとい、他で活用します・・・。)
ちなみにこの個体たちは愛媛県にある、虹の森公園おさかな館様より譲っていただきました。
ちょっと前にお伺いする機会があったのですが、大きな水槽で展示されており、とても目立っていましたよ。
繁殖目指して頑張っておられ、アツいサンショウウオ談義に花が咲いたことは言うまでもありません。
うちも負けてられないぞ!
カテゴリー 企画展・特別展示日本の両生類
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