ミミクリーシリーズ第9弾
2011.02.25 (金)
ローン地獄を覚悟の上、念願のマイホームを手に入れたお父さんへ。
家のお手入れは、きちんとしていますか?
家の中は掃除機でガンガンお掃除できちゃいますが、家の外側はどうでしょう?
外壁は、きれいにしていますか?
実は、この外壁の汚れというのは、なかなか手ごわいもので、そう簡単には落ちないものなのです。
特に、クルマの通りが、激しいところでは、その問題は深刻です。
そんなお悩み一発解消アイテムがこちら、・・・
カタツムリなのです!!
おっと!早合点しないでくださいね。カタツムリが、外壁をきれいにしてくれるわけではありません。
でも、ヒントが隠されていたのです。
カタツムリの殻って、いつもきれいですよね? ・・・・なぜなのでしょう?
これは、殻の表面構造に秘密がありました。
カタツムリの殻の表面には、とっても細かな溝があり、
また殻の表面には微細な無機粒子が付着しています。
これにより、カタツムリの殻は、
親水性(水をはじかずに表面になじんだ状態)であることが分かりました。
親水性が高いと、物質の表面についた汚れの下に水の膜が入り込み、
汚れを浮かせて洗い流すことができるのです。
INAX株式会社は、このカタツムリの殻の構造から、
汚れない(汚れても雨できれいになる)外壁を開発しました。
その名も「マイクロガード」!!
企画展担当チームは、そんなすばらしい外壁をどのように展示するかが、課題になりました。
そこで、INAX株式会社様のご協力もあって、実験キットをお借りすることができました。
それが、これです!!!
ぱっと見、同じタイルに見えますが、通常品と防汚加工品の2種類が貼りつけてあります。
これらに、INAX株式会社の総合技術研究所特製の「疑似汚染物質」なるものを、
そして、スプレーで、水をプッププップすると、あら不思議!?
防汚加工品のタイルは、みるみる汚れが流れ落ちていくではありませんか!!!!
展示を開始してから、約2カ月半が過ぎ、
多くのお客様にこの実験を体験していただいておりますが、
その結果、通常品には、汚れがたまってきているのが分かりますね?
カタツムリの殻が、いつもきれいであるという事実から、
汚れない外壁タイルへ応用するという発想力は、脱帽モノです。
いやはや、バイオミミクリーのヒントってほんと身近にあるものなんですね・・・。
今回、サンプル、資料、実験キットをお貸し下さいましたINAX株式会社様には、
この場をお借りして御礼申し上げます。
ワタシの家のタイルも、防汚加工しとけばよかった~(泣)