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おもしろ飼育コラム一覧
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カメとサンショウウオのための池

2011.07.05 (火)

田上

特別企画展「カメペディア」は、7月16日から世界編が始まります。

日本のカメに加えて、世界のカメがいよいよ展示に・・・。

そして、それだけではなくて、他にもカメにまつわるコーナーを設けたりする予定です。

 

その展示資料をお借りしに、岐阜大学に行ってきました。

無事、資料をお借りした後、大学構内にあるとある施設をのぞいてきたのでご報告。

その施設の名称は「在来水生生物保全池」!

そう、カメペディア内でも取り上げている、

ニホンイシガメとカスミサンショウウオの域外保全施設です。


施設に入ると、すさまじい勢いでカメたちが水中に逃げ込む音が聞こえますが、

全てミシシッピアカミミガメです・・・。警戒して私を見てますね・・・。(研究用に飼育されています。)

IMG_4327a.jpg

こちらは、クサガメたち。

IMG_4330a.jpg

ここにいる個体は、岐阜大学構内、および周辺で捕獲されたカメたちなのですが、

ミシシッピアカミミガメだらけです。

(施設の横を流れる水路をみると、捕獲できていないカメが日光浴していましたが、やはりアカミミガメ)

 

調査の結果からこの地域では、

肝心のニホンイシガメはもうわずかしかいないことが、わかってきました。

ニホンイシガメがおそらく昔はそうであったように、

たくさんの個体が再び見られるよう、この施設が担う役割はとても重要です。

当館もできるかぎりご協力していきたいと思います。

 

もちろん、カスミサンショウウオゾーンものぞいてきました。

いましたよ、そろそろ上陸間近な幼生が。

IMG_4335a.jpg

この個体は岐阜市のカスミサンショウウオで、先日放流されました。

ニホンイシガメとともにこの施設で保護されます。

非常に良い環境ですので、3~4年後にはこの個体達の卵のうを見ることができると思います。

IMG_4326a.jpg

出入り口の掲示板で、当館の宣伝をしてくれていました。ありがとうございますー!

 

さて、この「在来水生生物保全池」の詳しい情報や、池が出来るまでの様子など、

岐阜大学応用生物科学部生産環境科学課程応用動物科学コースのHPで

見ることができます。ぜひ、一度ご覧ください。

 

http://www1.gifu-u.ac.jp/~zoology/index.html

(HP内でも当館をめちゃめちゃ紹介してくれています。恐縮です)

 

 

 

 


 

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カテゴリー  研究・調査
キーワード 田上
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