さぶい・・・
2011.12.25 (日)
さて、いよいよ寒くなって、冬本番を感じさせるようになってきましたね。
休日の昼間っから親子共々毛布にくるまって、寒さをしのいでいる有様です。
(そんな姿を見て、嫁は「ぐうだら親子」と呼びます)
しかし、ちょっと前まで、なかなか寒くならないから、
「今年の冬はどうなってしまうのだ~」と心配になってきていたところ(もちろん仕事上の解釈)です。
なぜなら、日本に分布している淡水魚(魚に限りませんが)は、もちろん四季を感じつつ生きている訳です。
そんな日本産淡水魚(特に希少種と呼ばれる種)を繁殖させようとするならば、
魚たちに四季を感じさせないと上手くいかないのです。
春に繁殖期を迎える種は、その前の冬(低温期)を過ごすことが重要なのです。
現在、アクアトトぎふには、館内にこんな感じで予備槽が並んでいます。
しかし、室内なので、ヒーターが入っていない水槽でも水温変動はほとんどありません。
主に熱帯性淡水魚の予備個体の飼育や日本産淡水魚の稚魚育成などに充てています。
(文字通りぬくぬくと飼育されているわけですなぁ)
では、繁殖用の予備水槽とは、こんな感じ・・・
はい。お外なのです。
濾過循環はなく、井戸水の注水のみで飼育しています。
飼育水温は、井戸水の注水量と気温に左右されるので、注水を絞り気味にすると
この時期どんどん水温は下がっていきます。(水槽によっては、氷が張るところも)
ちなみに本日の水温は、だいたい7℃前後・・・。
自然下での水温データを基に、冬季の水温の調節を行なっているんですよ。
今年度、繁殖に挑戦する種は、イタセンパラ、ネコギギ、カワバタモロコ、ホトケドジョウ、ウシモツゴ、デメモロコなどなど・・・
日本産の希少淡水魚の繁殖技術の確立は、種の保存、生息域外保全の一端を担っている訳です。
そんな重責を感じつつ、来春の繁殖に期待する冬であります。
寒がりの私が、寒さを欲するなんて・・・(苦笑)