世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
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あの魚は今!

2014.12.07 (日)

須田

トト・サンタのプレゼント水槽

もうご覧になられたでしょうか?

2014.12.5-1.JPG


そのなかでも、今回はこちらの水槽に注目して頂きたいのです。

2014.12.5-2.JPG「この魚、どこかで見たことあるかも?」と思った方は、 

かなりのアクア・トト通かもしれません。 

 

実は、今年の4月マンスリー水槽で活躍してくれた

ラピドクロミス・カエルレウスなんです!

この魚は、メスが口の中で稚魚を保護する生態を持ちます。

5月には、メスの口から稚魚たちを取り出したことについて、

ブログでも紹介させて頂きました。


このたびのプレゼント水槽では、その稚魚たちを展示しています!!


口から出てすぐは、あんなに小さかったのに…

2014.12.5-3.jpg

 


2014.12.5-4.jpg

こんなに大きく、黄色くなって…!

種としては、育てやすい魚なのかもしれません。

ですが、水族館にやってきてくれた生き物たちが繁殖をして、

さらにその稚魚たちが育ち、再び展示で活躍してくれるということは、

本当に本当に嬉しいです。


今回のプレゼント水槽には、ブログで取り上げた稚魚たちはもちろん、

その後、卵から取り上げて育てたものもいます。

せっかくですので、その成長過程をご紹介させてください!

 

2014.12.5-5.jpgこちらがカエルレウスの卵。大きさとしては4ミリ程です。



しずくのような形をしています。



2014.12.5-6.jpg

孵化する直前の卵です。

表面にうっすら魚の形があり、血管も見えています。



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上の状態から2日後、お腹に大きな卵黄を付けたまま孵化しました!

ころん、と横たえた状態で、時折ぴょこぴょこ動きます。



2014.12.5-8.jpg

孵化から一週間、卵黄は相変わらず大きいですが、

眼と口、さらには体のヒレも出来てきました。


 2014.12.5-9.jpg

もうすこし大きくなると、体を持ち上げた姿勢を保てるようになりました。




2014.12.5-10.jpg

15ミリほどに成長した稚魚。だいぶ親と似た姿になりました。

卵黄をほとんど吸収し、餌を食べ始めます。


ここまでの発達過程は本来親個体の口の中で進んでいきます。

大きな卵黄を持ち、なかなか泳ぎださないことも

育つ環境が安全な親の口であるからこそなのかな、と思うと

本当に面白い生き物だなぁと感心してしまいます。


そんな成長を経て大きくなった稚魚たち、

この機会にぜひご覧くださいね!

プレゼント水槽にて、お待ちしています!

 


 



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カテゴリー  アクア・トトの生き物
キーワード 須田
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