あの魚は今!
2014.12.07 (日)
もうご覧になられたでしょうか?
そのなかでも、今回はこちらの水槽に注目して頂きたいのです。 「この魚、どこかで見たことあるかも?」と思った方は、 かなりのアクア・トト通かもしれません。 実は、今年の4月マンスリー水槽で活躍してくれた ラピドクロミス・カエルレウスなんです! この魚は、メスが口の中で稚魚を保護する生態を持ちます。 5月には、メスの口から稚魚たちを取り出したことについて、 ブログでも紹介させて頂きました。
このたびのプレゼント水槽では、その稚魚たちを展示しています!! 口から出てすぐは、あんなに小さかったのに…
こんなに大きく、黄色くなって…! 種としては、育てやすい魚なのかもしれません。 ですが、水族館にやってきてくれた生き物たちが繁殖をして、 さらにその稚魚たちが育ち、再び展示で活躍してくれるということは、 本当に本当に嬉しいです。 今回のプレゼント水槽には、ブログで取り上げた稚魚たちはもちろん、 その後、卵から取り上げて育てたものもいます。 せっかくですので、その成長過程をご紹介させてください! こちらがカエルレウスの卵。大きさとしては4ミリ程です。
孵化する直前の卵です。 表面にうっすら魚の形があり、血管も見えています。
上の状態から2日後、お腹に大きな卵黄を付けたまま孵化しました! ころん、と横たえた状態で、時折ぴょこぴょこ動きます。
孵化から一週間、卵黄は相変わらず大きいですが、 眼と口、さらには体のヒレも出来てきました。 もうすこし大きくなると、体を持ち上げた姿勢を保てるようになりました。
15ミリほどに成長した稚魚。だいぶ親と似た姿になりました。 卵黄をほとんど吸収し、餌を食べ始めます。 ここまでの発達過程は本来親個体の口の中で進んでいきます。 大きな卵黄を持ち、なかなか泳ぎださないことも 育つ環境が安全な親の口であるからこそなのかな、と思うと 本当に面白い生き物だなぁと感心してしまいます。 そんな成長を経て大きくなった稚魚たち、 この機会にぜひご覧くださいね! プレゼント水槽にて、お待ちしています!
しずくのような形をしています。