ハコネサンショウウオ幼生@スロープ水槽
2016.03.15 (火)
皆様こんにちは。
アクア・トトぎふの4Fから3Fに下りるスロープには
3基の水槽が設置されています。
一番下の水槽にはタカハヤなど、
真ん中の水槽にはサワガニが展示されています。
それでは、一番上の水槽はというと、
これまで特に生物を飼育展示したことはなく、
岩に活着したコケ類やシダ類がメインでした。いわばイメージ水槽。
(ワラジムシの仲間であるミズムシ類が勝手に増えていましたけど) 先日、この水槽に小型サンショウウオを展示しました!!! その名はハコネサンショウウオ!!!(幼生)
河川源流部の地下伏流水の奥に潜り込んで繁殖する本種は、 この水槽にぴったりの展示種です。 本種の幼生は変態までに2年以上かかりますので、 他の種のように短期間の展示ではなく、しばらくは観察できると思います。 長らく日本に生息するハコネサンショウウオの仲間は 本種のみとされていましたが、 近年、ハコネサンショウウオの分類研究が進み、 新種記載が相次いでいます。 まだまだ新しいハコネサンショウウオの仲間が見つかるかもしれません。 わくわくしますねぇー! 岐阜県内には6種の小型サンショウウオが生息しており、 これでそのうちの5種が常設展示されました。 ということで、カピバラの展示リニューアルに負けじと、 国産両生類もビシッとアピールしていきます。
(個人的にはカピバラより2万倍可愛いと思っています) さて。 前回のブログで意気揚々とマユに包まれたハイギョをご紹介しました。 その展示一日目にして、ハイギョがマユを破って飛び出してしまい、 即バックヤードに戻されたわけですが、 結果的に発見が遅く乾燥が進んでしまったために、死なせてしまいました。 非常にくやしく反省しきりです。。 ハイギョ展期間中に再度展示することは時間的にも厳しくなり、 あきらめました。。。 楽しみにされていた皆様、誠に申し訳ありません。 2006年の特別展の際にはばっちり問題なく展示できていただけに、 ハイギョ展で展示できないのは非常に悔やまれます。 いずれ、失敗の原因を明らかにして、何かの機会に再度挑戦したいと思います。
たった一日しか使われず、すみに追いやられる悲しみのマユ水槽...。 見るたびに胸が痛みます...。