企画展 世界のハイギョ ~オーストラリアに生息するハイギョ編~
2016.03.24 (木)
こんにちは。
早いものでハイギョ展終了まで
残りわずかとなってしまいました(4月10日まで)。
前回のハイギョ紹介から日にちがたってしまいましたが、
これからペースを上げてハイギョについて紹介していきます。
今回の主役はこちら。
オーストラリアハイギョともいわれる 「ネオケラトドゥス・フォレストリー」です。 まあ、まずはこのお顔を見てください。
脱力感のかたまりですよね。 このハイギョはハイギョの中でも、少し際立った存在かと思います。 他のハイギョはウナギのようなにょろにょろした体つきで 胸やお腹の鰭(ヒレ)がむち状になっていますが
(プロトプテルス・ドロイ) オーストラリアハイギョは体つきも少し異なり 大きなウロコに体が覆われて、胸やお腹の鰭はオール状です。 どうやら、この特徴こそが 現存しているハイギョの中で最も原始的らしく、 絶滅した数々のハイギョの化石と類似しており 他のハイギョとは肺の構造などが違うことがわかっています。 「オーストラリア」と聞くと広大な国だから 広い範囲に分布していると思われがちですが、 実際はオーストラリアの中でも自然に分布しているのは メアリー川・バーネット川水系のみで局所的です。 ※現在は他の川に移植放流されている。 地図にするとこんな感じで 赤線のところがその川です(手書きですみません)。
化石が発掘されたことから、かつては 広大な範囲で分布していたとされていますが 生息環境の変化に伴い、姿を消していき現在の限られた分布となりました。 現地では保護活動の一環として 個体の保護や養殖などが行われていて、 ワシントン条約で国際取引が規制されています。 最後になりますが
こんな感じに餌をねだられたら ついついあげたくなっちゃいますよね・・・・。 繰り返しますが ハイギョ展は4月10日(日)までですので、まだ見ていない方はお早めに! 約4億年前から種を存続させてきたとされる 『世界のハイギョ』が、みなさまをお待ちしております。