世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

イベント

国の天然記念物イタセンパラを展示

2024.9.10~

環境省の保護増殖事業により今年繁殖したイタセンパラを展示いたしました。

春に生まれたイタセンパラは、繁殖期である秋にタテボシガイなどの二枚貝に産卵すると、そのほとんどが一生を終えます。

今後、秋の繁殖期を迎えるにつれて、オスの体には鮮やかな紫色の婚姻色があらわれます。その美しい姿をぜひ、ご覧ください。

濃尾平野の個体群は絶滅したと考えられていたが、2005年に生息を確認

イタセンパラは濃尾平野を含む3つの地域でしか生息が確認されておらず、環境省のレッドリストでは、ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高い、絶滅危惧ⅠA類に指定されています。かつては濃尾平野の多くの場所で見られましたが、生息地の減少や外来魚の侵入などにより生息数が激減、濃尾平野の個体群は絶滅したと考えられていました。

しかし、2005年に当館のスタッフが木曽川のワンドに僅かながら生息をしていることを確認し、現在では環境省・国土交通省を中心に、県水産研究所や水族館・動物園などで、様々な保全事業が実施されています。

期間 2024年9月10日(火)~
場所 館内3階「下流の魚」水槽

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