約90年ぶりに発見されたエゾサンショウウオ幼形成熟個体
2024.12.10~2025.1.13
幼形成熟したエゾサンショウウオを、3年ぶりに展示いたします。
サンショウウオ科全体でも非常に珍しい幼形成熟したエゾサンショウウオは、北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの研究グループが、2021年4月、北海道胆振地方の池において発見しました。
当館では、2021年12月から2か月程、世界に先駆けて展示を行い、この度、3年ぶりの展示を行います。
約90年ぶり、世紀の大発見!
大正から昭和初期にかけては、北海道・倶多楽湖においてエゾサンショウウオの幼形成熟個体の生息が報告されていました。しかし、昭和7年(1932年)に発見された2個体が最後の発見となっています。
幼形成熟とは
幼形成熟とは、姿や形は幼生の特徴(エラや尾ビレ)を有しているにもかかわらず、生殖器官は成熟しており繁殖可能な状態をいいます。ウーパールーパーも幼形成熟の一例として有名です。
発見から3年、今後の展開
2021年に発見された個体は、飼育観察を継続しており、生活史等の解明を目指して共同研究を行っています。3年前からは若干全長が大きくなったようにも見受けられます。
当館では、同じ生息地のメス(通常の成体)も飼育中であり、幼形成熟個体が自然繁殖できるのかを確認したいと考えています。さらに、人工授精により生まれたF1個体(オス親が幼形成熟個体)が成体になっており、この個体同士の繁殖に取り組んでいます。
期間 | 2024年12月10日(火)~2025年1月13日(月) |
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料金 | 入館料のみ |
場所 | 館内3階 ヒーリングスペース |
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