世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

イベント

企画展『Save the 淡水魚 ~未来へつなぐ水辺の宝~』

2024.12.14~2025.4.13

虹色に輝く体色と、優美な曲線が美しいタナゴ。水面を泳ぐメダカの群れ。緩やかな流れに集まる稚魚。フナやカエルやトンボなど多彩な水辺の生き物たち。

子供のころに近くの川や水路などで、その姿を目にした人も多いのではないでしょうか。

しかし、私たちが豊かで快適な暮らしを求める一方で、生き物たちはすみかを奪われ、魚たちの多くはその数を減らしています。日本の淡水魚を未来に残すにはどうするべきか。

企画展では、在来のタナゴ全16種類をはじめ、希少な淡水・汽水魚の展示、当館の取り組みも紹介します。

美しい日本の淡水魚たちをぜひご覧ください。

在来のタナゴの仲間、全16種類を展示!

タナゴの仲間は、環境省のレッドリストで16種類のうち13種類が絶滅危惧種に、そのうち8種類は絶滅危惧ⅠA類と評価されています。

東海地方のタナゴを幅2.7mの大型水槽で展示するほか、東北から九州地方まで、各地に生息するタナゴの仲間が一堂に会しました。

これらは、保全活動に取り組んでいる各地の水族館などのご協力により、展示が実現しました。

湧水も湖沼も干潟も大切な場所

高知県土佐湾や宮崎県沿岸などに生息する「アカメ」。埼玉県の源流で命を繋ぐ「ムサシトミヨ」。琉球列島のみに分布する、美ら島の神秘のドジョウ「ヒョウモンドジョウ」。いろいろな場所でくらす汽水・淡水魚たちを紹介しています。

当館の取り組みを紹介

国が進める保護増殖事業のうち「イタセンパラ」の生息域外保全を担っており、計画的に繁殖させ、健全な飼育集団を維持しています。ほかにも当館で繁殖・維持している種を展示しており、解説で紹介しています。

また、2024年からは水辺の清掃活動にも取り組み、木曽川を中心に学生や民間企業とも協同して活動を行っています。

日本国内で絶滅のおそれのある汽水・淡水魚は約42%。世界は“ネイチャーポジティブ”へ

環境省の最新(2020年公表)のレッドリストでは、評価対象とした約400種の汽水・淡水魚のうち169種を絶滅のおそれのある種(絶滅危惧種)としています。自然を回復させるために、その絶滅を防ぎ、生態系が豊かになるような経済活動へ切り替えていく「ネイチャーポジティブ」という国際的な目標に向かって、世界が動きはじめています。

期間 2024年12月14日(土)~2025年4月13日(日)
場所 館内1階 特別企画展示スペース
料金 入館料のみ

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