ルリコンゴウインコの食事改善
当館で展示しているルリコンゴウインコ「サンゴ」と「ミョン」は、2024年3月から展示をはじめ、デビューから2年が経ちました。好奇心旺盛で仲も良く、日々多くの方に元気な姿を見せてくれています。
そんな2羽を毎日観察している中で、ミョンに少し気になる変化がみられるようになりました。水をよく飲み、尿の量も多い、「多飲多尿」の状態です。多飲多尿の原因としては、発情などによる生理的なものか、何らかの病気によるものかが考えられます。原因を調べるために尿検査をしてみると、通常の尿からは検出されない糖が多く検出されました。
ただ、この時点では確定ではなく、原因もひとつに特定できるわけではありません。そこで今回は「尿中に糖がでている状態」を改善することを目的として、日々の食事内容を見直すことにしました。
まずは、ペレットの種類を見直しました。
主食となる餌料のため、栄養成分などを改めて調べ直し、なるべく糖質の少ないものに変更しました。
続いて、果物の種類の見直しを行いました。
これまではリンゴやミカンなど、2羽が好んで食べているものを餌料にしていましたが、糖質が少ない食材への切り替えを検討しました。そこで、嗜好性も考えつつ、候補にあがったものの中から、パプリカとブロッコリーを試してみることにしました。
このように餌料を見直すことで、全体的な糖の摂取量を抑える工夫を行いました。
新しいペレットへの変更は、急に切り替えると食べなくなる可能性があるため、給餌の割合を調整しながら徐々に新しいペレットの量を増やしていきました。
サンゴは初日から新しいペレットも問題なく食べてくれましたが、ミョンは口からだしてしまうことが多く、なかなか飲み込むことはしませんでした。それでも毎日少しずつ与え続けることで、徐々に食べるようになり、現在では残さず完食しています。
続いて、パプリカとブロッコリーについてです。
どちらも最初はあまり食べませんでしたが、パプリカは、日が経つにつれて、よく食べるようになりました。特にサンゴは好んで食べています。ミョンは、器用に皮だけむいて食べるなど、2羽で食べ方の違いが見られました。
ブロッコリーも食べるようにはなりましたが、房の部分は落ちてしまうことが多く、茎の部分を中心に食べています。
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食事改善のほかにも、より良い環境を提供できるように、展示場内のレイアウトに齧り木を増やしてみたり、運動量の確保を目的にトレーニングに取り組んだりと、環境面での工夫も行いました。
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改善を初めてから数か月、現在は検査でも尿糖の反応は見られなくなってきています。
改めて、日々の食事や生活環境が体調に大きく影響することを実感しました。
しかし、現在も食事内容については試行錯誤を続けている段階です。
今回は、尿糖に焦点を当てて、食事改善をしていきましたが、これが正解だというわけではありません。今後も、個体の状態をよく観察しながら、その時々にあった食事内容を模索していきたいと考えています。
これからも、サンゴとミョンが健康に過ごせるよう、日々の飼育管理に取り組んでいきます。