おもしろ飼育コラム

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ワラゴ・ミクロポゴンの歯

  • 圓戸

先日、メコン川エリアの水槽で展示していたワラゴ・ミクロポゴンが残念ながら死亡しました。

いつものように担当スタッフと獣医師が体長などの測定と、解剖をして病気の有無などを調べたあと、体験学習班スタッフに魚体が引き渡されました。

貴重なサンプルですので、耳石や歯を調べ、標本にすることにしました。

 

これがワラゴ・ミクロポゴンの上あごの歯です。

鋭い歯がたくさん密集していて、おろし金のようですね。ワラゴ・ミクロポゴンは魚食性で、大きな口で他の魚をバクリと食べるのですが、歯はすべて喉の方向に曲がっていて、くわえた獲物を逃がさない作りになっています。

 

いかにも痛そうな歯なので、おそるおそる触ってみたところ・・・あれ、意外と弾力があります。歯の向きにそってなでると、ゴムのような手触りです。

居合わせた他のスタッフにも触ってもらったところ、

「犬用のブラシみたい」とのこと。

 

これなら噛まれても大丈夫?と歯を逆なでしてみると、痛い痛い!!鋭い歯の先がガリガリとひっかかって結構痛いです。魚食性の魚の歯を甘く見てはいけませんでした。

 

 

生きている間は、なかなか歯を見ることはできませんが、こうして調べてみると意外な発見がたくさんあります。

またおもしろい観察ができましたら、このブログで皆様にもお伝えしますね。

 

 

本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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