おもしろ飼育コラム

カワアナゴの日常
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カワアナゴの日常

こんにちは。 今日は、わたしが愛してやまないカワアナゴのいつもの風景をお伝えします。   カワアナゴと聞いて、にょろ~んと長い魚を思い浮かべる方がいらっしゃるかもしれませんが、 そうではなく、ハゼの仲間です。しかもめちゃくちゃかっこいいやつ。   これがカワアナゴです。 大きい個体は20cm以上になります。   特徴は下あごが出ていることや目の後ろに短く入る黒いライン、そして、写真のようにツートンカラーな色合いです。   この色合いと形から、(削る前の)鰹節に似てると言われたりします。   この特徴的なツートンカラーは、時によっては単なるまだら模様だったり、   ただただ黒かったり、   反対に白っぽいこともあり、いろいろと変わります。     川の下流から河口にすんでいて、当館では「河口の魚」水槽で展示しています。   動きが少なく、「川穴子」という名の通り「穴」に隠れているので、 少し探さないと見つけられないかもしれません。   最近はこの3か所がお気に入りの様子。   ①   ②   ③     エサの時間も、基本的には隠れたまま。 いつもよりは穴から顔を出して、エサが落ちてくるのを待っていますが、そんな程度ではほとんどエサにありつけません。   いいところに落ちた!と思っても、たいていシマイサキがかっさらっていきます。   そのため、こんなふうにして、エサを与えています。   上手に食べさせることができた時は、とてもうれしい気持ちになります。   いかがでしたでしょうか?カワアナゴの日常は。   写真や動画だけでは伝わらないかっこよさがありますので、ぜひ当館にお越しの際は、カワアナゴを探してみてくださいね。     Tweet

ヒガイ
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ヒガイ

こんにちは。早くも梅雨入りしましたね。   雨がたっぷり降るこの時期は、多くの日本産淡水魚にとっての、大事な大事な繁殖期でもあります。   というわけで、現在、バックヤードでは、ゼゼラやカワヒガイなどの繁殖を手掛けています。   ところでカワヒガイという魚、みなさまはご存じですか?   これがカワヒガイ。上がメスで、下がオス。   オスの顔がピンクに色づいているのは、繁殖期に見られる婚姻色です。     一方、メスのお腹には、卵を二枚貝の中に産みつけるための白い産卵管が伸びていて、タテボシガイやササノハガイなどの二枚貝の中に産卵します。   当館では、二枚貝は利用せず、よりシンプルな方法として人工授精により繁殖を行っています。   魚が暴れて傷ついたりしないように、麻酔をかけた状態で、お腹を押して、卵と精子を採取して受精させます。   そして、これが受精から1日後の卵です。   4日後には目や体ができ、卵のなかでくるくると動くようになります。   少しばらつきがあるのですが、だいたい1週間後ぐらいに孵化します。 孵化した翌日にはうまく泳ぐことができ、エサも食べます。   孵化から数日後はこんなふう。     ところで、下の写真は中国にすむカラヒガイの稚魚です。   同じヒガイ属というだけあって、形は似ていますが、 ラインの入り方など、黒色のところは結構違いがありますね。   当館にはさらにもう1種、中国にすむコヒガイもいるのですが—――、   こんな写真しかなかった…。これじゃ見比べられない。反省です。   しかし!よく見てみると尾びれの付け根が黄色いですね。 卵の中にいる個体も、同じところが黄色くなっています。 コヒガイの仔魚にはこんな特徴があったとは。今まで気が付きませんでした。   さて、このようにして、カワヒガイの次世代をしっかりと確保することができたわけなのですが、 展示水槽では4歳以上のシニアチームが、まだまだ現役と言わんばかりに元気に泳ぎ回っています。おかげで、おチビさんたちの展示デビューはちょっと先になりそうです。     Tweet

企画展「極彩蛇頭魚-スネークヘッド-」始まりました
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企画展「極彩蛇頭魚-スネークヘッド-」始まりました

みなさん、こんにちは 4月17日より新しい企画展「極彩蛇頭魚-スネークヘッド-」が始まりました。 正直タイトルを見てピンとくる方は、少ないかもしれません。     「スネークヘッド」ってなんだ? まず魚なのか?ヘビなのか? どんな生き物なんだ?という疑問が浮かぶ方が多いのではないかと思います。     企画展の準備中の一番の悩みは、スネークヘッドの知名度の低さでした。 あまり知られていないこのスネークヘッドという魚を、企画展としてどのように紹介するのかがキーポイントでした。     しかし、以前にお客様から「スネークヘッドいないんですか?」、「スネークヘッドもっと展示してください!」と声をかけていただいたこともありました。     スネークヘッド好きの皆さまの声が、私の心配を払拭し、後押ししてくれたように感じています。あの時、声をかけていただいたお客様、ありがとうございました!       さて、スネークヘッドはアジアやアフリカに生息する淡水魚ですが、日本にも生息しています。残念ながら、いずれも外来種になりますが、カムルチー、タイワンドジョウ、コウタイの3種が生息しています。中でも、カムルチーとタイワンドジョウは雷魚(ライギョ)とも呼ばれ、昔から釣りの対象魚として人気です。   雷魚なら、聞いたことがある! という方ならいるかもしれません。   今回の企画展ではスネークヘッドを知らないお客様から、大好きなお客様まで、多くの皆さまに楽しんでもらえるように展示制作をしましたので、ぜひご覧いただければ嬉しいです! それから、トト・ラボにも興味深い展示がありますので、こちらもチェックしていってくださいね。   最後に当館オリジナルのスネークヘッドグッズをご紹介。 私のおすすめは、こちらのスネークヘッド盛りだくさんなガーゼタオルです。これからの時期、大活躍です。 ほかにもたくさんご用意していますので、ぜひショップで手に取ってみてください。     Tweet

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本日の開館時間

9:30-17:00

最終入館 16:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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