おもしろ飼育コラム

小さくてもイトモロコ
  • アクア・トトの生き物
  • 日本の淡水魚

小さくてもイトモロコ

こんにちは。   こちらは3階の「岐阜県の希少淡水魚」コーナーで展示しているイトモロコです。 当館では2年おきに繁殖させています。     繁殖のさせ方はいたってシンプル。 普段から屋外にある水槽で群れ飼育させており、 その中に水草の代わりとなる人工藻を入れるだけです。   人工藻を入れるのは梅雨時期の大雨の時が狙い目です。 汚く見えますが、いい感じに藻などが生えて魚が落ち着ける環境になっています。   翌日この人工藻をとりだして、別の水槽に入れてエアレーションをしておけば、 4日目ぐらいで孵化します。 とはいえ、卵は1mmほどと小さく無色透明なので、 相当頑張らないと卵を見つけることができません。       孵化仔魚も同じく見つけるのが大変。   小さな動物プランクトンをエサとして与えます。   大きさが1~2cmの時は尾の付け根にある黒点が目立ちます。   まるで目玉模様(眼状紋)のようです。 もしかしたら捕食者をはぐらかしたり、驚かせたり。というような役わりがあるのかもしれません。どうなんでしょうか?   ふ化から3ヵ月たった今では   大きさ3.5cmほどになりました。もうすっかりイトモロコです。   育ったうちの100匹を、屋外の予備水槽に移動し、 15匹ぐらいを展示水槽に移そうと思っています。   展示個体数が減ったわけではありませんが、今年産まれのピチピチな個体が仲間入りすると、 ちょこまかとよく泳いでくれるので、水槽に動きが出て、なんかいいんですよね。   営業再開日までに移しておきます!     Tweet

休館中のカピバラの1日
  • カピバラ

休館中のカピバラの1日

現在、当館は新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休館しています。 普段はお客様で賑わう館内ですが、今はとても静かです。 そんないつもとは違う館内で、生き物たちはどう過ごしているのでしょうか。 今回はカピバラたちの様子を紹介します。 約1か月前の8月2日に、1番体の小さかったラーゴが死亡しました。獣医師と協力して薬を与えたり、エサの種類を変えてみたりなど対応しましたが、力及ばず残念な結果となりました。 今回のラーゴの死因をしっかりと突き止め、飼育方法などで改善できるところは改善して、残された2頭、リオとアグアの健康管理に努めていきたいと思います。 こちらは、リオ(現地の言葉で川という意味です) お客様には、「デカっっ!!!」と驚かれることがあります。 確かについ声が出ちゃうくらいの大きさです(笑)。 続いて、アグア アグアとは現地の言葉で水という意味なのですが、大きいプールを怖がって入らず、泳げません。体はリオより少し小さめです。 それでは、この2頭の1日の様子を見ていきましょう。 7:00 写真に写っているのはアグアです。 リオは隅っこに座っています。 9:00 飼育係が掃除を始めると、掃除の邪魔にならない場所で待っていてくれます。 掃除の途中、視線を感じて振り返ると、リオが「まだ~?」と言わんばかりにこちらをみています。 エサが待ちきれないようです。 掃除が終わるころには、飼育係 の後ろをついてまわり、そして、最終的にはお座りの体勢でエサを待ちます。 食べているのは牧草です。 たくさん食べて今日も1日元気に過ごします。 13:00 それぞれの居心地の良い場所で、まったりタイムです。 晴れている日は、日向ぼっこや日陰で涼んだり、暑い日はプールに入ったりしています。 今日の気分は2頭とも、砂場でのんびり気分だったようです。 左奥がアグアで、右手前がリオです。 アグアはまぶたが重そう。うとうとしているようです。 リオはアグアとソーシャルディスタンス(?)を保ちながら静かなお昼を過ごします。 16:00 飼育係が掃除のために舎内へ入ろうとすると、すでに入口付近で2頭揃って待っています。 朝と同じように掃除の後のエサが待ちきれないようです。 2頭は丘の上にのぼり、いまかいまかとこちらの様子を伺っています。 そして、お待ちかねのエサの時間です。 リオもアグアも満足げな表情で牧草をほおばっています。 美味しそうに食べる姿は見ていてほっこりします。 食べ終わると、また居心地の良い場所でのんびり休息です。 24:00 当直時にそっと様子を見てみると、アグアはチモシーを食べていました。 リオは、チモシーをベッドにしてまったり休息です。 いつもと違う静かな館内でも、カピバラたちはいつもと変わらず、エサを食べて、のんびりゆったり1日を過ごしていました。 以上、休館中のカピバラの1日でした。     Tweet

アヌビアスの葉に隠れて
  • 新しい展示

アヌビアスの葉に隠れて

こんにちは。 朝晩はめっきり涼しくなりましたね。   臨時休館中の館内は静寂に包まれておりますが、水槽内の魚たちは普段と変わらず。 ゆうゆうと、すいすいと、ちょこまかと、ひらひらと、じーっとして過ごしています。   こちらはバタフライフィッシュ×4匹。   アヌビアスの葉に隠れてじーっとしています。 アヌビアスは、アフリカに自生するサトイモ科の植物で、バタフライフィッシュの隠れ家であると同時に、水槽内に色どりを与えてくれています。   さて、臨時休館中にもかかわらず、この水槽に新たな仲間が加わりました。   水面にはバタフライフィッシュ。 葉の下のほうでひっそりと隠れているのが、今回ご紹介する新入り‶クテノポマ・ウィークシィ″です。   下の写真は、以前から「コンゴ川 下流の魚」水槽で展示しているレオパードクテノポマで、   クテノポマ・ウィークシィは、この近縁種になります。   クテノポマの仲間は英語で「bushfish」藪・茂みの魚と呼ばるので、 ぜひとも、水草や、木の根などがある水槽で展示したいな。 と考えて、このアヌビアスが繁茂する水槽を選びました。   展示するクテノポマ・ウィークシィは、まだ幼魚で大きさは3~4cmほど。     ねらい通り、葉や根の陰に隠れています。   すごくいい!   最近では、新しいすみ家にもだいぶ慣れてきて、水槽に顔を近づけるとこちらを見て近づいてくるようになりました。 (バタフライフィッシュは全くこちらを見てくれないですけど)   不愛想なバタフライフィッシュと、愛嬌のあるクテノポマ・ウィークシィ。   じーっとして動きが少ないバタフライフィッシュと、すいーっと泳ぐクテノポマ・ウィークシィ。   対比的でおもしろい水槽になったのではないでしょうか。   営業が再開したら、ぜひぜひコンゴ川エリアのこの水槽で、 クテノポマ・ウィークシィと視線を合わせてみてください。   開館が待ち遠しいです。     Tweet

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本日の開館時間

9:30-17:00

最終入館 16:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

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