おもしろ飼育コラム

  • アクア・トトの生き物

愛されショウキハゼ

  • 山下

みなさま、はじめまして。

初飼育コラムとなります、新入社員の山下です。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

記念すべき山下コラムの第1弾の主役はこちら!

ショウキハゼという魚です。

 

実はこのショウキハゼ、私山下が入社して最初に種名板を作成した魚なのです。

初めての種名板作成のみではなく、初めてのコラムもショウキハゼに持っていかれるとは、入社前の私は予想すらしておりませんでした。

 

種名板を作成する過程で面白い特徴がたくさんある魚だなぁと感じたので、種名板に書ききれなかった特徴を含めて、こちらのコラムで紹介していこうと思います。

 

 

さぁ、さっそく1つめの特徴を紹介していきます。

私が思うこの魚の一番の特徴は…

ヒゲです!

ほほから下アゴにかけてヒゲが生えている魚です。

正面から見た顔がとても可愛らしいですね。

社内でも非常に愛されている魚でして、「早くコラム書かないと私が書くよ?」と先輩に言われまして、ひいひい言いながら書きました。

上の写真は、ショウキハゼがまだ小さい頃の写真です。

 

そして現在の姿がこちら。

かなり大きくなっているのが顔のみの写真からでも伝わるかと思います。

大きくなっても可愛らしいです。

中国には鍾馗(しょうき)というヒゲをたくわえた神様がおり、このハゼも同じようにヒゲをたくわえていることから、ショウキハゼという名前が付いたと言われています。

 

 

続いて2つ目の特徴です。

ショウキハゼは非常にずんぐりした体型をしており、大きな頭を持つ魚です。

こちらはまだ小さいショウキハゼ。

 

そして現在はこちら

まさにずんぐりショウキハゼです。

 

体は太短く、特に頭が大きいのが分かるかと思います。

このような体つきをしており、小型の魚類や甲殻類、軟体動物を捕食するとされています。

当館では、ごはんとして主にサバのミンチやオキアミなどを与えています。

タイミングが合えば、ショウキハゼがごはんを食べる様子を見ることができるかもしれません。

 

 

最後に紹介するのは、生息環境についてです。

ショウキハゼはカキ殻のある、軟泥の干潟を好むとされています。

ここで重要なのがカキ殻の存在です。

ショウキハゼはカキ殻を隠れ家として利用すると考えられています。

さらに、繁殖の際には主にカキ殻に卵を産み付けることが知られています。

自分はまだカキ殻に産み付けられたショウキハゼの卵を見たことがないので、いつか見てみたいものです。

 

 

ではこのあたりで、初コラムは終了させていただきます。

最後まで読んでくださった皆様は、もうすっかりショウキハゼが好きになっていることでしょう。

 

現在、3Fの河口の生きもの水槽で展示しているので、ぜひ石の下をよーく見てみてください。

ヒゲのある顔を見ることができるかもしれません。

 

それではまた次のコラムでお会いしましょう!

本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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