- 企画展・特別展示
ネコギギのこどもたち
- 堀江真
こんにちは。気づけば2025年も、あと少しですね。
へび年から、うま年へと移り変わります。
さて、今年を締めくくるトピック展示では、十二支に選ばれなかった「ねこ」さんに登場してもらうことにしました。
アクア・トトで「ねこ」さんといえば…、ネコギギです。

ネコギギは、岐阜県・愛知県・三重県にしか分布していない、小型のナマズの仲間です。
河川改修などの影響で、すめる環境が減り、個体数も少なくなってしまいました。
そのため、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧ⅠB類に選定され、国の天然記念物にも指定されています。
当館では、いなべ市教育委員会が取り組む「員弁川水系ネコギギ保護増殖事業」に協力しています。
この夏、バックヤードで飼育している親個体の繁殖に成功し、そのこどもたちが元気に育っています。

【お腹の大きなメス】
いよいよ、オスと同居させます。

【産みつけられた卵】
粘着性があり、石などにくっつきます。
【ふ化して1週間後】
この頃は、オタマジャクシのような姿をしています。

【それから4か月後】
現在では大きさが3~4cmほどになり、からだの模様もはっきりして、とてもきれいです。
展示は2026年の2月2日までの予定ですので、ぜひ成長の様子を見にきてくださいね。