- アマゾンの生き物
- バックヤード
ロリカリアのたまご
- 須田
水族館の入り口にあるエントランス水槽。
現在は企画展「赤い清流」に合わせ、
アマゾンに生息する魚たちを展示しています。
その水槽の中から、今回紹介するのはこの魚!
ロリカリア(の仲間)です!
モジャモジャの口が特徴的な、ナマズの仲間です。
水族館にこの魚がやってきたのは5月。
このたびのアマゾン展にむけ、
バックヤードの予備水槽にてしっかりと調子を整えてきました。
あるとき、予備水槽を何気なく見てみると…
なんと!体の下に卵塊を抱えているではありませんか!
どうやらあのモジャモジャの口でくわえている様子です。
これはまたとない機会!?
すぐに卵を回収するのではなく、
ふ化する直前まで親に育ててもらうことにしました。
観察していると、
胸鰭を動かして卵に水を送るような行動も観察できました。
卵を発見してから約1週間…
卵塊はピンク色に!
よく見てみると、一粒一粒に赤ちゃんの眼が見えています。
上手く育っているようです!
そろそろふ化するかな…?
と思うところで親を捕まえ、卵塊を回収しました。
卵の感触は、弾力のあるイクラのようです。
アップで見てみましょう!
みっちり。
回収した際の刺激からか、直後にふ化も始まりました。
お腹に卵黄をつけているものの、姿は親とそっくりです。
いっちょまえに口もモジャモジャしていますね!
驚いたのは、卵黄の吸収の速さ。
ポッコリしていたお腹も、生まれて次の日にはすっかり無くなり、
よりロリカリアらしい姿になりました。
ふ化してから10日目の稚魚はこんな感じです。
ロリカリアの稚魚たちは現在も裏側で過ごしています。
育てているうちにちょっとした事件もありましたので、
それは次回のブログにてご紹介したいと思います!
それではまた!