オタマジャクシ不足の方へ。
最近、長良川下流の魚水槽にてボラのポイントガイドを始めた安原です。
皆さま是非とも私のポイントガイトも聞きにきて下さい!
しかし、今回ご紹介する生き物はボラではありません…
オタマジャクシです!
オタマジャクシにはどんなイメージがありますか?
私は今までオタマジャクシと言ったら、小さな真っ黒いオタマジャクシを夏に川でしか見たことがありませんでした。
しかし、こんな冬の季節にも当館の水槽にオタマジャクシがいるんです。
それがこちら。
ツチガエルのオタマジャクシです。
私が想像するオタマジャクシより色も茶色いし大きい…。
本州在来のカエルの多くは通常春から夏にかけて卵を産み、オタマジャクシたちはその年のうちに変態し上陸します。
しかし、ツチガエルは変態せずオタマジャクシのまま越冬する個体が多くいます。
オタマジャクシのまま越冬するカエルは九州以北の在来種では、なんとツチガエルだけです(外来種のウシガエルはオタマジャクシのまま越冬します)!
以前先輩が書いたコラムでオタマジャクシのポケット水槽を紹介していましたが、そのオタマジャクシたちもほとんど上陸せず、今もまだオタマジャクシのままです。
ちなみに上陸した個体はバックヤードで暮らしています。
同じ時期に生まれたのに成長スピードが違ってくるのが、不思議で面白いなぁと感じます。
私が小さい頃見ていたオタマジャクシは、何の種類のカエルだったのでしょうか。
カエルについてももっと勉強して、いつか何だったのか分かる日が来ればいいなと思います。
現在オタマジャクシ不足の方、ぜひ「水田や用水路の生きもの水槽」にお越しください!