頭でっかち化、進んでいます!
2016.05.09 (月)
須田
4月26日から展示をスタートした
この水槽では、たくさん幼生がいる環境で育つ幼生と、
少しの幼生しかいない環境で育つ幼生の成長の違いを比べています。
実験から1週間ほど経って、さっそく幼生の姿に変化が現れてきました。
飼育密度の高い環境では、幼生の体の大きさに差が出始めています。
特に体が大きいものを選んで、飼育密度の低い環境の個体と比べてみました。 飼育密度 低
飼育密度高
横から見ても、体型にまだまだ差はないように思えますが… 同じ個体を上から見てみると、 どーん!
頭でっかち化、着実に進んでいるようです! 頭の形も、なんだか角ばっているみたい。 2つの環境の幼生には、それぞれの行動にも差があるようです。
飼育密度が低い環境では、幼生は水面や水底でじっとしていることが多く、 また泳いだとしても他個体にぶつかることは少ないです。 かわって、飼育密度の高い環境では、幼生同士の体が触れるたびにお互いが ピョンッと動きます。なので、しょっちゅう動き回っている様子が確認できます。 エゾサンショウウオの頭でっかち化は 「体に尾が当たるような振動」が引き金になっておこるといわれていますので、 この幼生同士がぶつかることが重要な刺激になっていそうですね! これからこの差が広がっていくのでしょうか。 また幼生の姿に変化があったらお伝えしていこうと思います!
それではまた!
カテゴリー 日本の両生類研究・調査
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