世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
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葦原蟹

2016.05.06 (金)

堀江(真)

こんにちは。潮干狩りのシーズンですね。

というわけで、

今日は干潟の生きもの、アシハラガニをご紹介します。


ブルーグレーのボティにオレンジ色の縁取りのある、

つるんとしたカニです。

2016.5.3-1.jpg

名前の通り、アシ原の発達した河口にすんでいます。

(近年ではアシ原とは言わず「ヨシ原」ということが多いのですが…)


3月下旬に干潟に行くと・・・

たくさんのアシハラガニがいました。

どれも甲幅3センチぐらいの大人サイズです。

 

 

稚ガニは巣穴からあまり離れず、

干潟のような水のある、開けた場所にはめったに来ないので、

この時は見れませんでした。

 

 

2016.5.3-2.jpg

 

2016.5.3-3.jpg

あたたかさに誘われてか、

この日は大量のアシハラガニが干潟に出てきていました。


さて、水族館のアシハラガニはというと、隠れてばかり。

水槽をのぞいても、あしだけとか、

ハサミあしだけとかしか見れないことが多いです。


しかーし!!

先日、予備槽で交尾しているところを見ちゃいました!!!

 

左側の「オテアゲっ」てなっている方がオスです↓


2016.5.3-4.jpg

真横から見ると↓

 

2016.5.3-5.jpg

 

やっぱり「オテアゲっ」ってなってます。

 

 


サワガニなどのように、交尾のときは、

オスがハサミ脚でメスを「がしっ」と抱きしめるんだと思ってたんですが、

なんかちょっと違ってました。


卵から孵化したアシハラガニの子どもは、海で浮遊生活をおくり

何度か脱皮をしてカニの姿になると河口へと戻ってくという生活史をもつので、

育てるのは非常に難しいですが、

まずは、交尾を見れて写真を撮れただけで満足です。

 



アクア・トト ぎふでは、長良川の下流~河口ゾーンの

トビハゼのいる水槽にて展示しています。

夜行性なので昼間は隠れてばかりですが、ちゃんといます!

さがしてみてくださいね!

 

2016.5.3-6.jpg

 



 

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カテゴリー  アクア・トトの生き物
キーワード 堀江(真)
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