世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
おもしろ飼育コラム一覧

真珠のついた魚たち

2020.06.27 (土)

中野

みなさんこんにちは。

 

もう梅雨の時期、外で遊ぶにも雨が心配だなという方が多いのではないでしょうか?

そんな時、水族館はおすすめですよ♪

 

 

さて、春から夏にかけて、当館の3Fに展示している魚たちの中には、こういった顔をしているものが現れます。

顔の周辺に白いぶつぶつがあります。

たまに優しいお客様が、病気じゃないですか?とこっそり教えて下さいます。

 

 

これは、追星(おいぼし)と呼ばれるもので、繁殖期になるとコイの仲間のオスに現れる二次性徴で、正常な状態なのです。

追星は、皮膚にあるケラチンタンパク質が硬くなり、小さな突起物として発達しているものです。

ケラチンタンパク質は私たち人間でいうと、爪や髪の毛などを作っている細胞です。

 

 

この追星が現れる部分は、魚の種類によって違い、目の周辺やアゴ、ひたい、胸の近くなど様々です。

形も板のようになるものから、体表を覆いかぶさるようになるものなど様々で面白いです。

 

 

先程の写真はオイカワですが、他にもいますので少しご紹介します。

ヌマムツ

 

 

カワヒガイ

 

 

アブラボテ

正面からみると、一匹だけ白いひげを生やしたみたいで面白いですね。

 

 

 

肝心なその役割については、縄張りをもつオス同士で攻撃につかっていたり、メスに対しては追星で突くことによって繁殖の刺激を与えたりしています。

 

 

そして私が一番気になったのは追星という言葉です。

初めて聞いたとき、スッと頭に入ってきて覚えやすい呼び名でした。

追星の語源を探っていますが、それについて触れている情報は見つかりません。

ちなみに英語ではpearl organと呼ばれるそうです。

 

 

 

コイの仲間だけなのかと思いきや、アユにもザラザラした追星が発達するようなので、今年は確認してみようと思います。

 

追星は繁殖期に現われる特徴なので、観察は今の時期がおすすめですよ。

 

 

 

2020年06月の一覧 | 記事URLを表示

カテゴリー  日本淡水魚
キーワード 中野
前のページへ次のページへ
カテゴリ
バックナンバー