カピバラのシズちゃん
2016.08.22 (月)
8月14日、カピバラのシズが永眠しました。
10歳1か月でした。
14日朝、「シズの様子がおかしい」と聞いて獣舎に向かうと、 まっすぐ立つことができず、フラフラと歩き続けるシズの姿がありました。 明らかに普段の様子とは違い、 時折床に倒れては体をよじるような動作を見せました。 次第に立ち上がることもできなくなり、そのまま心肺停止。 心臓マッサージに当たっていたスタッフの最後の呼びかけもかなわず、 11時25分、死亡を確認しました。 歩行の異常を見つけてからわずか3時間ほど、本当にあっという間でした。 長年ふれあいイベントで活躍してくれたシズ。 シズは高齢ということもあり、カピバラテラスの建設工事開始と同時に 展示スペースから退き、ストレスの少ないバックヤードで飼育をしていました。 最近でもカピバラテラスで作業をしていると、お客様から 「大きなカピバラは元気にしていますか?」 「シズはどこですか?」 といった声をかけて頂くことが多くありました。 こんなに愛してもらっているんだから、 シズのバックヤードでの暮らしぶりをお伝えしなきゃな! と写真を撮っていましたが、それよりも先に訃報をお伝えすることになり、 飼育担当として不甲斐なく感じています。 今更かもしれませんが、(そして、一部ではありますが…) ぜひ、ご紹介させてください。 7月1日 座っていることの多いシズの肢に負担がかからないよう、 飼育場に砂場スペースを作製しました。 設置してすぐは何事かというような顔をしていましたが… 次の日には顔に砂をつけていました。 寝転がったのかな?!利用してくれたようで一安心でした。 8月9日 おやつにスイカをあげました。 念入りに匂いをフンフン。 しばらくかいだ後、だいぶお上品に食べてくれました。
シズ、最後まで学ばせてくれてありがとう。
カピバラテラスには8月18日より、シズの献花台を設置しています。 すでに、たくさんの方からお花やスイカ、 大好物だったリンゴなどを手向けて頂いており、 感謝の気持ちでいっぱいです。
※献花台は8月28日まで設けております。
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この14日を迎えるまでに、様子に変わりはなかったのかな。
食欲はどうだったかな。
振り返ってみて、私は十分に観察ができていただろうかと、
考えることがたくさんあります。
空っぽになったシズの獣舎を見ていると、
この経験も生かして生き物に携わっていきなさい!と、
お尻を叩いてもらっているような気持ちになります。
いつまでも落ち込んでいては、いけませんね。
そして、シズのことを愛して下さったみなさま、本当にありがとうございました。