タゴガエルの展示再開
2016.08.31 (水)
先日、4Fから3Fにかけてのスロープにある水槽、
その名も「スロープ水槽(そのまま)」にタゴガエルを展示しました!
タゴガエルは本州に広く分布するカエルですが、
タイプ標本(新種記載の際、よりどころとなる標本)の産地は、
岐阜県の旧上宝村(現高山市)です。
なので、このカエルは岐阜県の水族館として、
なんとしても展示しなくてはならないカエルなのです。
(たぶん、そう息巻いているのは私だけなんですが)
タゴガエル、これまでもいくつかの水槽で展示していたのですが、
なかなかうまくいきませんでした。
色々理由はあるのですが、一番の理由は「見えない」ということ。
最初は4Fのこの水槽に展示していたり、
その後、3Fのこちらの水槽に移動したり・・・
やっぱりうまくいきません。
となれば、最後の切り札、スロープ水槽しかないわけです。
しかしこの水槽、フタがありません…。
このままいれたら、タゴガエル即逃げです。
スロープの雰囲気を壊すような、目立つフタをつけるのも問題がありますので、
いっそのことネズミ返しのようなもので、脱出を防げるかなと考え、
予備槽に取り付けて実験してみたところ、どうやら大丈夫そう。
ならばとスロープ水槽にネズミ返しを取り付け、
数匹のタゴガエルを入れてみました。
5分後。
ネズミ返しをいとも簡単に乗り越え、水槽の上に鎮座するタゴガエル氏の姿が。
タゴガエルの運動能力をなめていました。
そそくさとタゴガエルを捕獲し、赤面しつつあらためてフタを作製した次第です・・・。
で、先日ようやく三度目のデビューです。
現在、ご覧のようにありとあらゆる場所で脱走を試みていますが、
そのうち落ち着いてくれるでしょう。
岐阜にゆかりのあるタゴガエル、皆様ぜひご覧ください。