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保全池から来たイチモンジタナゴ

2020.08.31 (月)

堀江真

こんにちは。残暑厳しいですね。

 

先日、三重県の松阪市まで行ってきました。

目的は、イチモンジタナゴ松阪個体群を譲り受けるためです。

 

 

木曽三川・長良川の展示ゾーンで飼育展示している生き物は、岐阜県内、あるいは濃尾平野を由来とする個体を展示するようにしていますが、どうしても入手できない場合があります。

今回のイチモンジタナゴもそのひとつ。

現在、岐阜県では在来の個体が見つからず、他の地域からの外来個体群が確認されるのみとなっているからです。

 

そこで、広い意味では同じ伊勢湾周辺の個体群であり、遺伝子汚染されていない、そして、産地が明らか、なおかつ系統保存にも貢献できる!いいこと尽くし!!ということで、今回、特別にお願いして保護活動により管理されている三重県松阪市の個体群を譲っていただけることになりました。

 

 

当日は保護活動を担っているタナゴの専門家の方にご案内していただき、保全池を見学することができました。

 

池の底には、産卵母貝となる二枚貝がわんさか!これは感動でした!

(分布エリアからするとミナミタガイという二枚貝です)

 

水族館に持ち帰ったイチモンジタナゴは大きさが3~4cmで、数日の養生期間を経て、展示水槽に仲間入り。

 

ここと、

ここです。

この水槽では、同じくらいの大きさのカワバタモロコと一緒に群れていますよ。

 

来年の春には大きく育ったイチモンジタナゴの求愛行動が、展示水槽で見られるといいな。

 

オスには青みがかった婚姻色がでて、ヒレは赤くなり、

 

こんなふうにヒレを広げて求愛行動をみせてくれます。

 

イチモンジタナゴ松阪個体群は地元の自治会や、有識者の方々の手により、

大切に守られてきたものです。より良い展示ができるよう心がけます。

 

 

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カテゴリー  アクア・トトの生物日本淡水魚
キーワード 堀江真
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