予備水槽架台の補修
2020.09.18 (金)
廣瀬
水族館には、皆さまにご覧いただいている展示水槽以外にも、バックヤードにたくさんの予備水槽があります。
予備水槽は展示生物の予備個体を飼育したり、病気になった生き物を治療したり、生き物を繁殖させたりする目的で使用しており、おもに魚類用の予備水槽は約220個あります。
予備水槽は水族館のオープン前に飼育スタッフが組み立てたもので、すでに15年以上が経過しています。
予備水槽の下には合板を敷いているのですが、最近この合板が絶えず水でにじんでいて腐りかけている状態でした。
そこで水槽をどけて確認してみると、原因は循環水の跳ね返りによるものだとわかりました。
黒い部分は水がしみ込んで、腐った部分です。
補修作業としては、合板の交換と循環水の跳ね返り対策を行います。
まず、新しい合板を架台の大きさに切り、水槽のオーバーフロー配管部分に穴をあけて、架台に取り付けます。
今回の補修では普通の合板から、塗装コンパネといわれる合板の片面に塗装が施してある耐久性の高いものに変えました。
また、循環水の跳ね返りを防ぐために、新たに跳ね返り防止板を取り付けました。
最後にきれいに洗った水槽を元に戻して、補修作業は完了しました。
あとは水槽に水を入れて、ろ過循環を復旧して予備水槽の再始動です。
これで予備水槽はしばらく心配はないと思います。
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