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魚闘病日記パート③(ナイルパーチの眼の病気)

2020.10.21 (水)

小野

みなさま、こんにちは。

だんだんと寒くなってきましたね。

 

今回は、2階にある『コンゴ川 下流の魚』水槽のナイルパーチについてのお話です。

 

 

9月の初めの頃のことです。

水槽にいるナイルパーチ2匹のうち、1匹の左眼が大きく突出し、一部白くなっていました。

※拡大

 

 

この眼球が突出している状態は、『ポップアイ』とも呼ばれます。

ガスの過飽和、ウイルスや細菌、寄生虫および真菌のような病原体や腫瘍に関連して発生すると考えられている病気です。

 

眼の外縁が白く(緑矢印)、それを囲むように赤くなっている(黄矢印)という症状が片眼のみにあらわれたことから、全身の状態が悪かったわけではなく、水槽内の擬岩や流木などに接触したことにより眼に傷ができ、細菌に感染したのではないかと考えられました。

 

よって、抗生物質をエサに混ぜて与えることにしました。

 

水槽内で症状がでている魚はナイルパーチのみのため、捕獲して別の水槽に移動させて治療することが理想的ですが、移動によるストレスでエサが食べられなくなったり、新たに傷ができてしまったりする可能性があり、断念しました。

 

そこで、抗生物質が入った魚肉を15個用意して、水槽内にエサを投げ入れることにしました。ほかの魚もいるなかで、うまくナイルパーチに食べさせなければいけません。エサを投げ入れるスタッフと観覧側から様子を確認するスタッフの2人態勢で行い、ナイルパーチが1個でも食べてくれることを願い、給餌を行いました。

 

与えているエサはこちら↓

 

給餌の様子はこちら↓

 

 

残念ながら、1日目は失敗。2日目も失敗…。

しかし!3日目にもなると、スタッフ同士の連携がうまくいくようになり、投薬は成功。

 

投薬し続けてから4日目の様子↓

眼の突出はなくなり、症状は少しずつ良くなってきました!!

 

 

投薬は1週間行い、投薬前よりきれいな状態になりました!よかった!

まだ少し白いところが残っていますが、

眼の輝きを取り戻したナイルパーチの姿を見に遊びに来てくださいね♬

 

 

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カテゴリー  治療
キーワード 小野
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