うすっぺらなシクリッド
2020.12.22 (火)
こんにちは。
おもしろ飼育コラムでたびたび登場する「タンガニーカ湖の魚」水槽。
今回もこの水槽からアルトランプロローグス・コンプレシケプス(以下コンプレ)をご紹介します。
このコンプレもシクリッドの仲間で、ひときわ薄っぺらい体が特徴です。
横から見るとこう ↓
ですが、
前から見るとこう ↓
上から見るとこう ↓
ものすごく薄っぺらい。
この薄っぺらい体をいかして、岩のすき間に入りこんでいるエビを食べたりします。
さて、このコンプレが、最近、水槽中央あたりに集うようになりました。
これはきっと繁殖の予兆だろう。
と思い、数日間待ってから集っている場所をのぞいてみました。
この穴があやしい。
穴の中には…。
思った通り、卵がありました!
卵はくっついていて、ひとつの固まりになっていました。
200個ぐらいはあったでしょうか。
上の写真の分だけ拝借して、残りは親に任せることにしました。
それにしても、白くて透明感がない卵。これはもうだめなのでは…?
と、不安もありましたが、
2日後 ↓
だめじゃなかったです!
ほとんどの卵が無事にふ化しました。
ぶるぶるぶるぶると絶えず小刻みに運動していました。
その後は大きな卵黄を上に向け、あおむけの状態でじっとしていました。
そして、ふ化から12日後、おあむけではなくなり、エサを食べるようになりました。
か、かわいい。
かわいい…。
今のところ、体は薄っぺらくなく、底でじっとしていてハゼのような感じです。
他のシクリッドの稚魚と比べると、体色が黒くて口がちょっと突き出ています。
このあたりはコンプレらしいですね。
他のシクリッド① ペリソダス・ミクロレピス ↓
他のシクリッド② ネオランプロローグス・ブレビス ↓
コンプレの卵や稚魚を観察するのは、今回が初めてなので、
ここから、どんなふうに成長していくのか。
どのあたりから薄っぺらい体に変化していくのか…。
変化が楽しみです。