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おもしろ飼育コラム一覧
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アルジの主

2021.02.13 (土)

堀江真

こんにちは。

 

今回は、メコン川エリアのアルジをご紹介します。

当館のメコン川エリアのアルジ=主といえば、メコンオオナマズですが、

 

今回は、その主ではありません。

 

今回はこちらのアルジです。

アルジイーター Algae(藻類)-eater(食べる者)です。

 

伸び縮みする吸盤のような口を使って、名前の通り石の表面に生えた藻類などを食べます。

 

“水槽の掃除屋さん”として、ご家庭の水槽でもよく飼育される魚で、

小型の温和な魚というイメージをもたれている方が多いのではないでしょうか。

 

 

しかし、この魚、Fishbase(魚の情報が記載されてるデータベース)では、なんと最大体長28cmとされています。28cmって!!

 

しかも、大型の個体は市場に並べられ食用とされるんだそう。

(小さい個体もプラホックprahocというペースト状の塩辛の原料にされるそうです。)

 

アルジイーターって28cmにまで成長するの!?

それはぜひ見てみたい。と思い、以前、にわかに挑戦したことがあります。

 

広い水槽に収容して、たっぷりのエサを与えVIP待遇で育ててみたものの、

10cmをこえると、そこからはなかなか大きくならず、諦めてしまっていました。

 

ところがです。

28cmとはいきませんが、現在22cmぐらいにまで育った個体がいます。

 

2Fのメコン川エリア、小型のグラミーが泳ぐ水槽です。

 

どうでしょう?

ちょこまかしたイメージのアルジイーターの面影はなく、堂々たる面構え。

 

 

体が黒ずみ、模様はほとんど消えていて、すご味を感じます。

 

なんかちょっと「特急ラピート」みたいだな。って思ってます。ほんのちょっと。

 

 

ちょこまかしたアルジイーターよりも、こちらのほうが私は好きです。

もっともっと大きくなってほしい。目指せ28cm!!

 

グラミーの泳ぐ水槽の擬岩に張り付いてますので、ぜひ探してみてくださいね。

 

 

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カテゴリー  アクア・トトの生き物
キーワード 堀江真
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