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魚闘病日記パート④

2021.04.17 (土)

小野

みなさま、こんにちは。

今回は、3階に展示しているホトケドジョウが主役です。

 

 

1月某日、展示水槽内で右目近くにできものがあるホトケドジョウ(矢印)を発見しました。

 

これは腫瘍ではないかと考え、取り除くために外科手術を行うことにしました。

 

魚って外科手術できるの?と思われる方もいるかもしれませんが、できます!

私たち人間と同じように麻酔薬を使って行います。

 

 

過去に数回、体長50cm程度のナマズにできた腫瘍を取り除く手術は行ったことがあるのですが、それよりも小さい魚では経験はなく、少し不安でしたが、挑戦してみることにしました。

 

 

麻酔薬を少しずつ水槽にいれて、ホトケドジョウの様子をみていきます。

やはり、小さい魚なので薬の量も少しで効き始めていきます。

下の写真は、麻酔が完全に効いている状態です。決して、死んでいるわけではありません!

 

水槽から取り出してすぐに腫瘍と思われる部分をメスで切っていきます。

ここは時間との勝負で、焦らず丁寧に行っていきます。

ナマズで行ったときは、出血が多く止血に苦労した経験があるため、止血の準備を万全にして行いましたが、幸いにも出血はほとんどありませんでした。

 

 

再び、水槽に戻して、麻酔からの回復を待ちます。

この時が一番、緊張します。「戻ってこお~い、戻ってこお~い」と念じながら

待つこと30秒、元気に泳ぎ始めました。

一安心です。

 

取り除いた部分を顕微鏡で観察すると、腫瘍細胞が確認できました。予想通り、腫瘍でした!

 

 

術後の様子↓

右目の前あたりの薄いピンク色をしているところが、腫瘍を取り除いたところです。

 

 

手術後は、異状がないかしばらくバックヤードにて飼育を行いました。

傷は少し痛々しく見えますが、エサも食べ始め、順調に回復していきました。

そして、術後20日目で再び展示水槽へ復帰させることができました!

 

展示水槽での様子↓

 

まだ、傷口は完全には塞がってはいませんが、元気に過ごしています。

ぜひ、水槽でこのホトケドジョウを探してみてくださいね。

 

 

 

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カテゴリー  日本の淡水魚治療
キーワード 小野
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