ニシアフリカコガタワニが増えました。
2021.07.11 (日)
6月21日に京都市動物園から、ニシアフリカコガタワニを搬入しました。
長らくメス1頭で飼育していましたので、待望のオスです。
大きさ約160cm、体重約30kgと、もともといたメスと比べて、かなり立派です。京都市動物園にいたころの愛称は「ノック」。
ニシアフリカコガタワニの搬入は、それこそ水族館オープン前の1度しかなく、約17年ぶりです。
水槽に収容する直前の様子。
160㎝の小型なワニとはいえ、ちょっと緊張しますね。
水槽の入口が狭いため、最後は抱きかかえて収容しました。
特に暴れることもなく、無事終了です。
搬入当日の夜の様子。ちょっとだけ水に浸かっていました。
さて、以前からいたメスの方はというと、搬入直後からもうノックが気になって気になって仕方がない様子。
水槽内で隔離できるように製作した仮柵付近を行ったり来たり。
「置物?」と呼ばれ続けてきたのがウソのようです。
2日目は柵の下の砂をものすごい勢いで掘っていくので、急遽、板を取り付けてガードしました。
搬入から2週間ほど経ち、最近は少し慣れてきたのか、落ち着いてきたように見えます。
でも、頻繁に近くに行ってノックを見ています。
先日、ノックの摂餌も確認できました。
移動直後なので、1か月くらいエサを食べないかと想定していましたが、思いのほか落ち着いているのかもしれません。
今回、ノックはブリーディングローン(繁殖を目的に、動物園や水族館の間で動物を貸したり借りたりする制度)で当館に来ました。
そのため、次は柵の一部を取り外して同居となるのですが、果たしてうまくいくでしょうか…。
ノックの方がかなり大きいので、大きな事故にならないよう細心の注意を払って実施したいと思います。
さて、ここまで書いて(読まれて)、お気づきの方も沢山いらっしゃると思いますが、
メスに名前、つけてません…
(もちろん名前はつけていなくても、大事に飼育しています)。
SNSでは「ワニ子」さんと呼んでくれているようです。
ワニ子…。
いいかも。
とりあえず今後は私もワニ子と呼ぶことにします。
ワニ子とノックの繁殖がうまくいくよう、しっかり飼育管理していきますので、今後にご期待ください。