世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
おもしろ飼育コラム一覧

休館中のカピバラの1日

2021.09.12 (日)

平出

現在、当館は新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休館しています。
普段はお客様で賑わう館内ですが、今はとても静かです。

そんないつもとは違う館内で、生き物たちはどう過ごしているのでしょうか。
今回はカピバラたちの様子を紹介します。

約1か月前の8月2日に、1番体の小さかったラーゴが死亡しました。獣医師と協力して薬を与えたり、エサの種類を変えてみたりなど対応しましたが、力及ばず残念な結果となりました。
今回のラーゴの死因をしっかりと突き止め、飼育方法などで改善できるところは改善して、残された2頭、リオとアグアの健康管理に努めていきたいと思います。

こちらは、リオ(現地の言葉で川という意味です)

お客様には、「デカっっ!!!」と驚かれることがあります。
確かについ声が出ちゃうくらいの大きさです(笑)。

続いて、アグア

アグアとは現地の言葉で水という意味なのですが、大きいプールを怖がって入らず、泳げません。体はリオより少し小さめです。

それでは、この2頭の1日の様子を見ていきましょう。

7:00
写真に写っているのはアグアです。
リオは隅っこに座っています。

9:00
飼育係が掃除を始めると、掃除の邪魔にならない場所で待っていてくれます。

掃除の途中、視線を感じて振り返ると、リオが「まだ~?」と言わんばかりにこちらをみています。

エサが待ちきれないようです。

掃除が終わるころには、飼育係 の後ろをついてまわり、そして、最終的にはお座りの体勢でエサを待ちます。


食べているのは牧草です。
たくさん食べて今日も1日元気に過ごします。

13:00

それぞれの居心地の良い場所で、まったりタイムです。
晴れている日は、日向ぼっこや日陰で涼んだり、暑い日はプールに入ったりしています。
今日の気分は2頭とも、砂場でのんびり気分だったようです。

左奥がアグアで、右手前がリオです。
アグアはまぶたが重そう。うとうとしているようです。

リオはアグアとソーシャルディスタンス(?)を保ちながら静かなお昼を過ごします。

16:00

飼育係が掃除のために舎内へ入ろうとすると、すでに入口付近で2頭揃って待っています。
朝と同じように掃除の後のエサが待ちきれないようです。

2頭は丘の上にのぼり、いまかいまかとこちらの様子を伺っています。

そして、お待ちかねのエサの時間です。
リオもアグアも満足げな表情で牧草をほおばっています。

美味しそうに食べる姿は見ていてほっこりします。

食べ終わると、また居心地の良い場所でのんびり休息です。

24:00

当直時にそっと様子を見てみると、アグアはチモシーを食べていました。
リオは、チモシーをベッドにしてまったり休息です。

いつもと違う静かな館内でも、カピバラたちはいつもと変わらず、エサを食べて、のんびりゆったり1日を過ごしていました。

以上、休館中のカピバラの1日でした。

 

 

記事URLを表示

カテゴリー  カピバラ
キーワード 平出
前のページへ次のページへ
カテゴリ
バックナンバー