小さくてもイトモロコ
2021.09.22 (水)
堀江真
こんにちは。
こちらは3階の「岐阜県の希少淡水魚」コーナーで展示しているイトモロコです。
当館では2年おきに繁殖させています。
繁殖のさせ方はいたってシンプル。
普段から屋外にある水槽で群れ飼育させており、
その中に水草の代わりとなる人工藻を入れるだけです。
人工藻を入れるのは梅雨時期の大雨の時が狙い目です。
汚く見えますが、いい感じに藻などが生えて魚が落ち着ける環境になっています。
翌日この人工藻をとりだして、別の水槽に入れてエアレーションをしておけば、
4日目ぐらいで孵化します。
とはいえ、卵は1mmほどと小さく無色透明なので、
相当頑張らないと卵を見つけることができません。
孵化仔魚も同じく見つけるのが大変。
小さな動物プランクトンをエサとして与えます。
大きさが1~2cmの時は尾の付け根にある黒点が目立ちます。
まるで目玉模様(眼状紋)のようです。
もしかしたら捕食者をはぐらかしたり、驚かせたり。というような役わりがあるのかもしれません。どうなんでしょうか?
ふ化から3ヵ月たった今では
大きさ3.5cmほどになりました。もうすっかりイトモロコです。
育ったうちの100匹を、屋外の予備水槽に移動し、
15匹ぐらいを展示水槽に移そうと思っています。
展示個体数が減ったわけではありませんが、今年産まれのピチピチな個体が仲間入りすると、
ちょこまかとよく泳いでくれるので、水槽に動きが出て、なんかいいんですよね。
営業再開日までに移しておきます!
カテゴリー アクア・トトの生き物日本の淡水魚
キーワード
堀江真