オンライン学会に参加してきました!
2021.10.29 (金)
みなさま、こんにちは!獣医の小野です。
秋を通り越したように急に寒くなりましたね。
先日「第14回アジア保全医学会・第27回日本野生動物医学会 2021年合同大会」が開催され、私はオンラインで参加してきました。
本大会は、One Healthの最前線で活躍されている研究者や獣医師の方々が最新の研究成果を発表し、議論する場にすることを目的としています。
One Healthとは、生態系と人と動物は互いに強く影響し合っているため、これら3つをひとつのまとまりとして捉えて、守っていく考え方のことです。
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野生動物や、水族館や動物園で飼育されている動物に対する獣医医療は、年々進化を続けており、治療法や予防法が確立されていなかった病気に対して、新たな解決策が研究されています。さらに野生動物に対する研究も進んでいます。
そのため、学会や研究会に参加して獣医医療に関する知識のアップデートをすることは、飼育動物の健康管理を行う上で、とても大切なことと言えます。
大会では新型コロナウイルス感染症に関する飼育動物への予防対策や、テーマになっているOne Healthに関連する発表が多い印象でした。
私は当館での事例として『カエル類で認められた抗酸菌症について』という内容で口頭発表を行いました。
抗酸菌症とは、細菌感染の病気です。発症してしまうと、今のところ有効な治療法がなく、最悪の場合は死に至ります。そのため、感染が起きないようにすることが肝心で、飼育環境の改善などさまざまな予防法を行い、発症個体をゼロにおさえられていることについて発表しました。
国際学会なので、発表はすべて英語で行いました。
発表資料ももちろん英語です。色々な人に資料を確認してもらい、発表時の原稿も前もって作成して、添削もしてもらいました。万全の準備をして本番に挑みましたが、やはり英語が得意でない私にとっては、とても緊張した発表となりました…。
それでも何とか、質疑応答まで終わり、やりきりました!よかった!
↓オンライン参加の様子を少し…
研究成果を発表することで、自分にはなかった視点からの指摘や、同じ病気を研究している大学の先生方とのつながりができ、今後の研究の方針を定める上で参考となる情報をたくさん収集することができました。何か結果を出すことができれば、それを研究会や学会で発表していくことはとても大切であると改めて実感しました。
今は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、ほとんどの学会や研究会はオンライン開催となっています。
オンライン開催の利点はたくさんありますが、私個人としては、さまざまな機関に所属する人たちが直接集まって情報交換したり、討論したりしたいなあと思います。
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