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フグざんまいのムブの大きさは?

2022.03.06 (日)

近藤

みなさま、こんにちは。

 

企画展「フグざんまい」は、もうご覧いただけたでしょうか?

今回の企画展では、川のフグを13種類、展示しています。(一部、汽水域に生息するフグもいます)

 

その中でも一番大きい種類がこちら!

 

テトラオドン・ムブ(以下、ムブ)です。

 

ムブは、コンゴ川やタンガニーカ湖に生息しており、世界最大の淡水フグと言われています。体が大きいだけではなく体の模様も特徴的な種です。

幼魚の模様は網目が太いのですが、成長するにつれ、細かく複雑になっていきます。企画展で展示中のムブは、かなり大きな個体なので細かくて複雑な模様をしています。

 

水槽越しに見ていると、ムブが顔を寄せてくることがあります。

たまに、あくび?と思うほど大きく口を開けていることがあるのですが、その際、鋭いくちばしのような歯もよく見えます。

企画展では、近くに歯の標本も展示してあり、歯の全体像も見ることができますよ!私も実際に見て、ほんとにくちばしみたいになってる!って思いました。笑

 

少し話が脱線してしまいましたが、今回、注目していただきたいのはこちら↓

 

ムブの体の大きさです。解説には、全長67.0㎝と記載しています。(この大きさは「Fishbase」というデータベースサイトの記載内容を参考にしています)

 

ある日、他の飼育スタッフと話している時に、

「うちのムブって、もっと大きくない?絶対大きいよ!!」

という話になりました。

確かに、デカい!!大きな水槽で飼育していますし、エサもいっぱい食べています。そこで・・・

実際に計測してみることにしました。

 

 

生きている魚の大きさを正確に計測するのは、実はとても難しいので、今回は大体の大きさがわかればOKということにしました。

方法はいたってシンプル。水中に長い定規を持っていき、その前をムブが通過する映像を撮り、おおよその大きさを調べてみました。

 

 

 

 

結果は・・・

約80㎝!!!!!!!!!

67㎝を大幅に超えています!

やっぱりデカかった!!!!!

 

 

企画展で展示しているムブは約70㎝。常設展示個体にはおよびませんでしたが、それでも十分大きいですよね。

 

 

ちなみに、企画展で展示している中で一番小さいアベニーパファーと、大きさを比べてみると、

こんなにも違います。(第一回目のライブ配信で使ったアベニーパファーの模型と一緒に並べて撮ってみました)

アベニーパファーは、全長3.5㎝なので、23倍くらいですね。

 

 

企画展開催中に、ぜひ、確かめてみてくださいね!

 

 

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カテゴリー  企画展・特別展示
キーワード 近藤
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