世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

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バトンタッチ

2022.07.15 (金)

前川

皆さまこんにちは。

 

今年も暑くなってきました。

梅雨が明けたと思ったらいきなりの酷暑。

外で作業することも多い私たちにとっては、かなり大変ですが、負けずに乗りきろうと思います!

皆さまも体調にはくれぐれもお気を付け下さい。

 

さて、今日は日本最小のネズミ、カヤネズミについて書いていきますね。

 

当館では3階カワウソの巣穴展示の横でカヤネズミを展示しています。

 

水槽の端っこで集まっていたり、真ん中にある木の下に隠れていたり、その日によってカヤネズミのポジションはさまざまです。

 

エサは、小鳥フード(アワやヒエ、キビなどの雑穀類)、ひまわりの種、キャベツ、リンゴを与えています。

飲水器はなく、リンゴやキャベツから水分を摂取しています。飲水器でも良いのですが、床材が濡れてしまい床材を交換する頻度が高くなってしまうため、当館ではリンゴやキャベツから摂取できるようにしています。

 

実は、現在展示水槽にいるカヤネズミは、今年の4月22日に世代交代をしています。

 

以前展示していたカヤネズミは2020年6月22日生まれのオスの兄弟7頭でした。

カヤネズミの寿命は、野生下で1~2年ほど、飼育下では2~3年ほどといわれており、今年でもう2才・・・すっかりおじいちゃんになりました。

そこで、バックヤードでゆっくり過ごしてもらおうと思い、総入れ替えを行い、

現在もバックヤードでまだまだ全頭元気に過ごしています。

 

新しく展示した個体は、性成熟している個体を選びました。その理由は、移動や環境の変化がストレスとなることもあり、性成熟していない個体は、まだ小さくストレスに弱いためと考えたからです。

ちなみにカヤネズミは生後40~50日ほどで性成熟するといわれています。生後2週間ほどで離乳したと思ったら、あっという間に大人の仲間入りです!人と比べると、いかに成長が早いかおわかりいただけるかと思います。

 

 

老齢か若齢か、私たち飼育スタッフは見慣れていることもあって毛並みや毛の色で見分けることができます。

皆さんにも見分けてもらえるよう写真付きで少し比較してみました。

 

上の写真は、左側が老齢個体、右側が若齢個体です。

毛の色が、高齢個体の方は濃い茶色、若齢個体は薄い茶色で若干灰色がかっています。

 

毛並みは、高齢個体は少しボサボサしており、若齢個体はしんなりしています。

アップも撮影しましたので見比べてみてください。(体についているのは床材です。)

 

↓高齢個体

 

↓若齢個体

 

いかがでしょうか?

少しでもなるほど!!と感じていただけたら幸いです。

 

現在展示しているカヤネズミも来年には高齢個体です。体毛の変化にもぜひ注目してみてくださいね。

 

 

最後におまけをどうぞ!

先日、6月5日に産まれたばかりのカヤネズミと母獣(母親)の写真です。

仔獣はまだ母親の半分にも満たない大きさで、離乳したばかり。

これから大きくなり、いつか展示デビューを果たすその時まで健康に育ってくれますように・・・。

 

 

 
 

 

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カテゴリー  アクア・トトの生き物
キーワード 前川
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