世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
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ワラゴ・ミクロポゴンの歯

2022.07.23 (土)

圓戸

先日、メコン川エリアの水槽で展示していたワラゴ・ミクロポゴンが残念ながら死亡しました。

いつものように担当スタッフと獣医師が体長などの測定と、解剖をして病気の有無などを調べたあと、体験学習班スタッフに魚体が引き渡されました。

貴重なサンプルですので、耳石や歯を調べ、標本にすることにしました。

 

これがワラゴ・ミクロポゴンの上あごの歯です。

鋭い歯がたくさん密集していて、おろし金のようですね。ワラゴ・ミクロポゴンは魚食性で、大きな口で他の魚をバクリと食べるのですが、歯はすべて喉の方向に曲がっていて、くわえた獲物を逃がさない作りになっています。

 

いかにも痛そうな歯なので、おそるおそる触ってみたところ・・・あれ、意外と弾力があります。歯の向きにそってなでると、ゴムのような手触りです。

居合わせた他のスタッフにも触ってもらったところ、

「犬用のブラシみたい」とのこと。

 

これなら噛まれても大丈夫?と歯を逆なでしてみると、痛い痛い!!鋭い歯の先がガリガリとひっかかって結構痛いです。魚食性の魚の歯を甘く見てはいけませんでした。

 

 

生きている間は、なかなか歯を見ることはできませんが、こうして調べてみると意外な発見がたくさんあります。

またおもしろい観察ができましたら、このブログで皆様にもお伝えしますね。

 

 

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カテゴリー  アクア・トトの生き物研究・調査
キーワード 圓戸
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